最近、「卓球」が再び中國(guó)で大きな話題となっている。海外生活が長(zhǎng)い筆者も、卓球に関するいろんな思い出を持っている。（文：徐航明。瞭望東方周刊掲載）

私は子供のころから卓球が好きで、學(xué)校や家の近くにあったセメントでできた卓球臺(tái)は、子供の頃の思い出の一つだ。日本に來(lái)たばかりの時(shí)は、卓球ができなくなるのではと心配していたが、意外にも日本も卓球が非常に盛んだった。

日本で最も人気のスポーツと言えば、やはり野球とサッカーだろう。しかし、中國(guó)人はあまり知らないかもしれないが、日本でも卓球は國(guó)民的スポーツで、卓球臺(tái)が設(shè)置された體育館などの施設(shè)も、民間の試合體系も充実している。日本で卓球は、健康を促進(jìn)しながら、他の人との交流や試合も楽しめるスポーツとなっている。

その點(diǎn)で、日本の卓球は全く中國(guó)に引けを取っておらず、中國(guó)が學(xué)ぶべき點(diǎn)もたくさんあるほどだ。

私が以前住んでいた大阪の小さな町?茨木市は人口が28萬(wàn)人しかいないにもかからず、公立の體育館が4カ所もあり、いずれも非常に安い料金で卓球を好きなだけ楽しむことができる。各コミュニティの活動(dòng)センターの多くにも卓球臺(tái)があるほか、小、中、高の學(xué)校も週末になると體育館を一般開(kāi)放し、さらには、溫泉旅館のレクリエーション施設(shè)にまで卓球臺(tái)がある。

後になって、日本の各地に卓球協(xié)會(huì)があり、ボランティアによって運(yùn)営され、試合の參加費(fèi)がその収入源になっており、赤字の場(chǎng)合は自ら負(fù)擔(dān)していることを知った。各コミュニティには複數(shù)の民間の卓球団體があり、會(huì)長(zhǎng)や幹事がいる。そして、固定の練習(xí)場(chǎng)所と練習(xí)時(shí)間が設(shè)定され、統(tǒng)一されたユニフォームもあるほか、會(huì)員は週末を利用して、卓球協(xié)會(huì)が主催する各種試合に參加することができる。會(huì)員には高齢者、中年の人もいれば、若者や子供、さらには身體障礙者までおり、みんなで一緒に練習(xí)したり、試合に參加したりして、とても和気あいあいとしている。

その他、日本には、小學(xué)一、二年生から、80歳以上までの各年齢ごとの試合體系が全國(guó)にある。中國(guó)でも非常に有名な卓球選手?福原愛(ài)さんもそのような試合を経て、頭角を現(xiàn)した。

偶然にも、近年の日本の80-84歳の部の男子シングルス全國(guó)チャンピオンが私と同じ市に住んでおり、その胸を借りる機(jī)會(huì)がある。恥ずかしいことに、私の約2倍の年齢のその男性にほとんど勝てない。さらに驚いたのは、その男性はボクシングの練習(xí)もずっとしており、卓球を始めたのは50代になってからという點(diǎn)だ。60を過(guò)ぎてから、その男性は卓球界でも知られる存在となり、80歳になった年にはベテラン選手を次々に破り、全國(guó)チャンピオンになった。

私は、その男性は、五輪の金メダリストにも引けを取らない真のヒーローだと思う。

私は日本で何度も引越ししている。新しい場(chǎng)所に移動(dòng)するたびに、卓球を通して、現(xiàn)地のコミュニティにすぐに溶け込むことができる。それにより、私は、「本當(dāng)の意味での國(guó)民的スポーツとは何か」について理解することができる。

そのような観點(diǎn)から見(jiàn)ると、卓球も日本の「國(guó)技」の一種と言えるだろう。日本は世界一流の選手を育成しているだけでなく、民間のエキスパートも生み出している。そして、なにより、一般人の誰(shuí)もが好きな時(shí)に參加できるスポーツとなっている。

もちろん、中國(guó)人として私は、中國(guó)でも卓球がいつまでも盛んに行われることを願(yuàn)っている。それと同時(shí)に、私の子供の頃と同じように、卓球が一人でも多くの中國(guó)の一般人に真の喜びを與えてくれることを願(yuàn)っている。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集KN）