BRIDGE 2017年7月28日(金) 11時0分
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中國で海外旅行人気が盛り上がりを見せる中、中國の騰訊と旅行情報サイトが、自社のビッグデータをもとにした海外旅行市場研究レポートを発表した。寫真は北京首都國際空港。
中國で海外旅行人気が盛り上がりを見せる中、中國の騰訊(テンセント)と旅行情報サイト「マーフォンウォー」(※1)がこのほど、自社のビッグデータをもとにした海外旅行市場研究レポートを発表した。
▼海外旅行の主力は若者
2016年、海外を訪れた中國人観光客は延べ1億2800萬人に達した。騰訊ユーザーについては延べ9902萬人と前の年から12.2%増加。年代別では25-30歳(27%)、18-24歳(24%)、31-35歳(15%)、17歳以下(12%)、41-50歳(10%)、36-40歳(9%)、51-60歳(3%)の順となり、若い世代が海外旅行の主力となっている狀況が明らかになった。
注目されるのが中學?高校生世代(13-17歳)の旅行者數の伸びで、現在巻き起こっている「遊學ブーム」を背景に16年は前年から25%拡大。このほか、16年に5回以上海外を訪れた人を生まれた年代別に比べたところ、1980年代より1990年代、1990年代より2000年代が多くなり、若い世代ほど海外旅行に積極的であることも分かった。
▼人気の目的地、上位3位はタイ、日本、韓國
目的地について見てみると、16年に最も多くの中國人観光客を受け入れた國はタイで、2位以下は日本、韓國、米國、ロシア、マレーシア、インドネシア、ベトナム、シンガポール、オーストラリアの順。15年からの増加率はベトナムが最も大きく、インド、タイ、日本、ミャンマー、シンガポール、マレーシア、モルディブ、スペイン、ニュージーランドがこれに続いた。
一方で、海外旅行に出かける人が多い都市は、上から順に上海、北京、深セン、広州、成都、重慶、杭州、武漢、蘇州、南京ということが判明?!副鄙蠋谏睢工趣いρ匀~で示される大都市が上位4位を占める結果となり、消費能力が高いほど海外旅行への意欲も強いことが示された。
海外旅行の回數では、騰訊ユーザーの1806萬人が「年1回」と答え、「年2-3回」は1285萬人、「年4-6回」は391萬人、「年7回以上」は130萬人だった。16年に渡航した國の數では「1カ國」が最も多く3368萬人が回答。以下、「2-3カ國」が約965萬人、「4-6カ國」が190萬人、「7カ國以上」が約55萬人だった。
▼ホテルへの要望は「プール」が最多
ホテルと民泊類の予約狀況(17年1-5月)を比較したマーフォンウォーのデータによると、ホテルの比率は87%、民泊類は13%だったが、後者は前年同期に比べ7.21%増加した。
ホテルに対する利用者の要望(複數回答可)では、「プール」23%、「空港までの送迎」21%、「駐車場」14%、「ファミリータイプの部屋」13%、「Wi-Fi」12%、「中國語サービス」9%、「浴室?トイレがセパレート」6%、「荷物預かりサービス」2%という結果が出た。旅行者の関心度が高まっているのは上昇幅が大きい順に「サイクリング」「ダイビング」「動畫撮影」「ドライブ」「動物」「グルメ」。
このほか、「新婚旅行なら歐州」「家族旅行ならアジアやオセアニア」など、それぞれの國?地域が異なる旅行者層を引き付けていることも分かった。旅行先で使われる費用も國?地域で違いがあり、日本と韓國は平均9400元(約15萬4800円)。最も少ないのは東南アジアの平均8070元(約13萬2900円)で、最多はオセアニアの平均2萬1000元(約34萬5800円)だった。(提供/Bridge?編集/Asada)
※1:「マーフォンウォー」の漢字表記は「●蜂窩(●=蟲偏に馬)」
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