モバイル決済普及の新変化、買い物の限度額なしで消費スピード上昇―中國

人民網(wǎng)日本語版    2017年8月4日(金) 13時30分

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「攜帯電話で口座振替の暗証番號を打つと、あっという間にお金が振り込まれていく」。データによると、中國では毎日、このような動作が數(shù)億回も行われているという。

「攜帯電話で口座振替の暗証番號を打つと、あっという間にお金が振り込まれていく」。データによると、中國では毎日、このような動作が數(shù)億回も行われているという。

こうした流れの中、「外出時にサイフを持つ必要はないし、お金は使えば使うほど使うペースが速くなっていく」と感じる人は多い。それでは攜帯電話によるモバイル決済の普及にともない、人々の「懐具合」に何か影響はあるのだろうか。

▽モバイル決済が普及

中國インターネット情報センターが発表したデータをみると、昨年12月末現(xiàn)在中國の攜帯電話によるオンライン決済の利用者は4億6900萬人で、年増加率は31.2%、ネットユーザーの攜帯オンライン決済の利用率は57.7%から67.5%に上昇した。ネットユーザーのモバイルバンキング利用率は48%で、人數(shù)にして3億3千人に上った。

「微信支付」(WeChatペイメント)の提供したデータによると、2016年12月末現(xiàn)在、騰訊(テンセント)のモバイル決済月間有効口座數(shù)および一日平均決済取引件數(shù)がいずれも6億を超えた。統(tǒng)計會社クエストモバイルが発表した17年第1四半期(1?3月)の中國モバイルインターネット全體狀況報告では、「支付寶」(アリペイ)の月間有効ユーザー數(shù)は3億5300萬人に達したという。

▽モバイル決済の普及でお金は使えば使うほど使うペースが速くなるか?

攜帯電話でのモバイル決済の急速な普及にともない、人々のお金を使うペースに影響が出ているだろうか?!甘工Ε讴`スが速くなっている」という答えにうなづく人は多い。仕事の関係でよく出張に行く靜靜さん(仮名)は、「前にもいろんな所に行って、そこの特色ある商品を見ると、買いたいと思ったが、當時は手持ちの現(xiàn)金が足りなくて、あきらめるしかなかった」と振り返る。

靜靜さんは続ける。「でも今は違う。オフラインでもオンラインでも便利になり、ショッピングセンターから果物を売っている屋臺まで、どこでも微信支付や支付寶が使える。衣食住交通のすべてがモバイル決済でまかなえるので、知らないうちにかなりの出費になっている」という。

繁華街をぶらぶらするのが好きな劉丹さん(仮名)は、「モバイル決済の普及にともなって起きた目立った変化の一つは、ウィンドーショッピングで出費の限度額を決めなくなったことだ。これまではたとえば1千元(1元は約16.4円)持って行って、それを使い果たしたら買い物は終わりだった。でも今では微信支付や支付寶などが銀行カードとリンクしていて、ショッピングの限度額が銀行カード(の口座にある金額)を使い果たすまでになり、知らず知らずたくさんのお金を使ってしまっている」と話す。

易観智庫がこのほど発表した「中國第三者モバイル決済市場四半期モニタリング報告」によれば、17年第1四半期(1?3月)には、中國の第三者モバイル決済市場の取引規(guī)模が18兆8千億元に達し、前年同期比46.78%増加したという。

▽ますます生活と密接になるモバイル決済

モバイル決済と人々の暮らしとの関わりがますます密になっている。微信支付が提供した資料をみると、微信支付を中核とした「スマートライフソリューション」サービスがこれまでにカバーした店舗や機関などは30を超える産業(yè)の100萬カ所に達し、利用者は微信支付を通じて病院にかかったり、買い物をしたり、食事をしたり、旅行にも行けば、水道代や電気代などの公共料金を支払うようにもなった。微信支付は暮らしのあらゆる場面に深く浸透している。

こうした狀況の中、店舗におけるモバイル決済の普及が推し進められていることは確かだ。小規(guī)模小売業(yè)者から、「微信支付や支付寶を導入しないと、商売に影響が出る」という聲も聞こえてくる。

だが艾瑞諮詢の最新の報告書をみると、中國のモバイル設備の浸透率と決済シーンのカバー率は基本的に飽和狀態(tài)に達しており、今後はオンラインとオフラインの融合や決済シーンの革新がモバイル決済成長の新たな原動力になるとみられるという。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KS)

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