スイスを拠點(diǎn)とする國(guó)際経営開(kāi)発研究所の世界競(jìng)爭(zhēng)力ランキングを見(jiàn)て、私はいさささかショックを受けた。同研究所が公表した2017年度版「世界競(jìng)爭(zhēng)力年鑑」報(bào)告書は競(jìng)爭(zhēng)力を高める體制が最も整っている國(guó)と地域をランク付けしたもので、同研究所の世界競(jìng)爭(zhēng)力センター研究グループが1989年より毎年発表している。

今年のトップは香港。2位のスイスは安定の地位を築き、中國(guó)が順位を上げた一方で、米國(guó)は新政権の誕生による先行きの不透明感の影響を受け、3位に後退。1994年に総合第3位たった日本の順位は26位にまで落ち、中國(guó)本土（18位）の後塵を拝している。分野別の順位を見(jiàn)ても日本は軒並み順位を下げており、日本の狀況に対して國(guó)際社會(huì)から厳しい評(píng)価が下されている。

これにはバブル崩壊後の日本経済の低迷が大きく影響しているのは間違いないが、その根底にある問(wèn)題として様々な価値観の変化や崩壊があるのではないかと思っている。そう考えた時(shí)、社會(huì)を構(gòu)成するサブシステムである教育機(jī)関への期待は大きい。

　私は?！附逃龣C(jī)関は社會(huì)から隔絶した存在ではなくその一部であり、相互に交流と融合を図るべきだ」と考えている。日本の教育システムでは、小學(xué)校から大學(xué)卒業(yè)までの16年間、人生の最も感動(dòng)に満ちた時(shí)間を?qū)W校という社會(huì)の中で過(guò)ごす。ところが、少し厳しい見(jiàn)方だが、これまでこの學(xué)校という教育機(jī)関が社會(huì)から隔絶した一種の閉鎖社會(huì)を構(gòu)成し、結(jié)果的に自己中心的な社會(huì)観にとらわれた多くの大人を生み出すことにつながらなかっただろうか。いま世の中はどのような構(gòu)造になっており、どのような職業(yè)があり、自分の人生にとってどんな選択肢があるのか、親でさえ自らの仕事や社會(huì)的役割を子供に説明できないでいる。それほど世の中が複雑化、多様化してきたとも言えるが、だからこそ、人生の中で最も感性豊かな時(shí)期に現(xiàn)実の社會(huì)から學(xué)ぶことが重要なのである。

　日本においても徐々に改革に向けた新たな動(dòng)きがあることは喜ばしい。教育改革國(guó)民會(huì)議の報(bào)告でも、教育機(jī)関と地域社會(huì)とのつながりや職業(yè)観、勤労観を育む教育の重要性に觸れており、早急に具體的な施策となることを望みたい。特に大學(xué)は、もっと地域社會(huì)とのつながりを意識(shí)する必要があり、地域への公開(kāi)講座や民間企業(yè)とのアライアンスを行う中で學(xué)內(nèi)に外部の風(fēng)を吹き込むことが大切である。また、インターンシップの積極的な導(dǎo)入によって學(xué)生にもっと勤労體験をさせることも必要であろう。

そして、冒頭で日本の競(jìng)爭(zhēng)力に觸れたが、これからの時(shí)代を擔(dān)う21世紀(jì)の若者には、むしろ単に日本國(guó)民としての意識(shí)ではなく、いわば「地球市民」としての意識(shí)が求められる。従って、これからの教育にも、市民一人ひとりが高い知性と世界観、洞察力を持って、自らの価値観、生き方を追求できる「地球市民」としての市民社會(huì)づくりに貢獻(xiàn)していくことが求められるのである。

■立石信雄（たていし?しのぶお）1959年立石電機(jī)販売に入社。1965年立石電機(jī)（現(xiàn)オムロン株式會(huì)社）取締役。1995年代表取締役會(huì)長(zhǎng)。2003年相談役。 日本経団連?國(guó)際労働委員長(zhǎng)、海外事業(yè)活動(dòng)関連協(xié)議會(huì)(CBCC)會(huì)長(zhǎng)など歴任。「マネジメントのノーベル賞」といわれるSAM（Society for Advancement of Management）『The Taylor Key Award』受賞。同志社大名譽(yù)文化博士。中國(guó)?北京大、南開(kāi)大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問(wèn)教授や顧問(wèn)を務(wù)めている。SAM（日本経営近代化協(xié)會(huì)）名譽(yù)會(huì)長(zhǎng)。公益財(cái)団法人?藤原歌劇団?日本オペラ振興會(huì)常務(wù)理事。エッセイスト。

■筆者プロフィール：立石信雄

1959年立石電機(jī)販売に入社。1965年立石電機(jī)（現(xiàn)オムロン株式會(huì)社）取締役。1995年代表取締役會(huì)長(zhǎng)。2003年相談役。 日本経団連?國(guó)際労働委員長(zhǎng)、海外事業(yè)活動(dòng)関連協(xié)議會(huì)(CBCC)會(huì)長(zhǎng)など歴任。「マネジメントのノーベル賞」といわれるSAM（Society for Advancement of Management）『The Taylor Key Award』受賞。同志社大名譽(yù)文化博士。中國(guó)?北京大、南開(kāi)大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問(wèn)教授や顧問(wèn)を務(wù)めている。SAM（日本経営近代化協(xié)會(huì)）名譽(yù)會(huì)長(zhǎng)。エッセイスト。