木口 政樹 2017年8月8日(火) 14時40分
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文在寅氏が韓國の新大統(tǒng)領となって3カ月近くが過ぎたが、その人気は依然として高い。腰の低い人間性が大衆(zhòng)の心をがっちりとつかんでいると言えるだろう。資料寫真。
文在寅(ムン?ジェイン)氏が韓國の新大統(tǒng)領となって3カ月近くが過ぎたが、その人気は依然として高い。腰の低い人間性が大衆(zhòng)の心をがっちりとつかんでいると言えるだろう。
ところで最近、そんな文大統(tǒng)領のやり方に「ほんと、こんなんでええの?」という疑問符を投げ掛ける視點もちょっとずつ出てきている。どんな視點なのか、朝鮮日報に載ったコラムなどを參照してお伝えしよう。
まずは、「非正社員ゼロ」計畫。韓國の多くの會社は正社員よりも非正社員の方が多いのだが、文さんが大統(tǒng)領になって「非正社員ゼロ」計畫を打ち上げた。もちろん聞こえはいいのだが、非正社員を使わずにはやっていけない會社の事情というものがあるわけで、そういう內(nèi)容をおもんぱかっての措置ではなく、表面の結(jié)果だけを良くしようとする韓國獨特の「持病」(見てくれ主義)のようなものが端的に表れた格好であるという批判。
そして最低賃金の大幅な引き上げ。2018年からは最低賃金は時給で7530ウォン(約740円)となり、ゆくゆくは1萬ウォン(約980円)まで上げるという。これもなんとなく聞こえはいいけど、町のコンビニなどの零細企業(yè)主からしてみれば、こんなに上げられたら経営者をやっているよりアルバイトで働いた方がもうかる、というほどなのだ。時給7530ウォンでもやっていけないという経営者が続出している中、これが1萬ウォンとなると大部分のコンビニなどは倒産してしまうだろうとみられている。
さらに內(nèi)閣の人事にしても、國會の審査で過去の不正が明確なため野黨の議員らからの絶対反対があったのに、大統(tǒng)領の権限で任命してしまう。本來なら、野黨からの反対が強い場合はその旨一度は考慮し、野黨からもある程度合格點をもらえるような人を選ぶのが普通なのだが、強引に、一方的に、「大統(tǒng)領の命令」という形での人事となっている。國防相や外相をはじめその他數(shù)人の人事が、野黨の絶対反対の中での大統(tǒng)領命令という形での人事だった。
文さんは、一見腰が低そうに見えて、実はかなり頑固なタイプだ。こういった批判が、日本の言論からの批判ではなく韓國內(nèi)の言論からの批判である點、注目したい。文さん(新政権)は、世の中というものをあまりにも甘く見過ぎているんじゃないかと、ちょっとこぼしたくもなるのである。
■筆者プロフィール:木口政樹
イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。三星(サムスン)人力開発院日本語科教授を経て白石大學校教授(2002年?現(xiàn)在)。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。
■筆者プロフィール:木口 政樹
イザベラ?バードが理想郷と呼んだ山形県?米沢市出身。1988年渡韓し慶州の女性と結(jié)婚。元三星(サムスン)人力開発院日本語科教授、元白石大學校教授。趣味はサッカーボールのリフティング、クラシックギター、山歩きなど。著書に『おしょうしな韓國』、『アンニョンお隣さん』など。まぐまぐ大賞2016でコラム部門4位に選ばれた。 著書はこちら(amazon)Twitterはこちら※フォローの際はメッセージ付きでお願いいたします。
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