むらさわりこ 2017年9月2日(土) 21時(shí)50分
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私の中國(guó)人夫は私の「中華料理」のイメージを良い意味で裏切ってくれる。寫真は中國(guó)のレストランのメニュー表。
中國(guó)人夫は私の「中華料理」のイメージを良い意味で裏切ってくれる。蟹玉、麻婆豆腐、海老チリなどの中華料理を福建省出身の夫は一度も食べたことがなく、日本に來(lái)て初めて食べたという。そんな夫が先日、中國(guó)福建省の家庭料理を作ってくれたので今回はその時(shí)のことを書きたいと思う。
1つ目の料理は「麺線糊」(日本語(yǔ)?めんせんこ、中國(guó)語(yǔ)?ミエンシエンフー)。煮込みそうめんと言ったところか。
これは臺(tái)灣料理としても知られているので、知っている人も多いかも知れない。夫いわく、殘り物の野菜や肉など基本的に何を入れても良いそうだが、夫は圧力鍋で煮込んだスペアリブと大きめに切った大根、それに煮卵を入れていた。私が見(jiàn)て面白かったのはスープの出汁をスルメイカで取っていた所だ。お酒のおつまみコーナーなどに売っているスルメイカを細(xì)かくカットして具と一緒に煮込む。柔らかくて磯の香りがして美味しかったが、スルメイカを日本の昆布のような使い方で使っていたので意外だった。
具を煮込んだらそうめんを投入。味付けは塩を少々のみである。この料理に限ったことではないが夫の作る料理は味が薄い。よく中國(guó)南方の料理はアッサリしていると言われるが、日本人の私からすると味があまりないと感じることが多い。
夫は薄味に慣れているのでそのまま食べたり、豆板醤を少し入れて食べたりしている。私はよそってから醤油を少々。各々の美味しい食べ方を見(jiàn)つけて味わった。
夫いわく、そうめんを入れなければスペアリブのスープとして食べられるらしい。この料理は主に朝ごはんに食べる料理で「油條(ヨウティアオ?中國(guó)の揚(yáng)げパン)」を浸して食べると美味しいんだとか。今度夫が油條を買って來(lái)てくれるそうなので楽しみにしている。
2つ目の料理はカラトウキを使ったスープ。中國(guó)語(yǔ)では當(dāng)帰(ダングイ)という中醫(yī)薬の原料として使われる多年草。これを豚ヒレ肉のスープに入れて煮込んだスープだった。
中醫(yī)薬スープと聞くと何だか苦くて不味そうなイメージがあるかもしれないが、カラトウキはセリ科の植物の根で作られているので、セロリ風(fēng)味の肉スープという感じだった。カラトウキは血の流れを良くし鎮(zhèn)痛作用がある。思ったよりも美味しくて身體にも良さそうであった。
中華料理と聞くと夫と出會(huì)うまでは辛いというイメージがあったのだが、夫の教えてくれる「中華料理」は私のイメージとは全く違う料理なのだ?!钢袊?guó)人」でも日本人の想像する「中華料理」を食べたことのない中國(guó)人は夫を含めたくさんいる。その事実もまた私にとっては興味深く面白いのである。
■筆者プロフィール:むらさわりこ
1989年日本生まれ。22歳の時(shí)に2歳年上の福建省出身の中國(guó)人男性と結(jié)婚。英語(yǔ)を獨(dú)學(xué)で習(xí)得後、英會(huì)話講師として働く傍ら中國(guó)のテレビなどを通し中國(guó)語(yǔ)も獨(dú)學(xué)で習(xí)得。趣味は語(yǔ)學(xué)と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結(jié)婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な國(guó)を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に國(guó)境や言葉の壁は関係ないと考えている。
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