日本人の私が見たドキュメンタリー「731部隊の真実」

人民網(wǎng)日本語版    2017年9月2日(土) 21時0分

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8月13日夜、NHKはドキュメンタリー「731部隊の真実?エリート醫(yī)學者と人體実験?」を放送し、中日戦爭期間中に、日本の731部隊が中國の東北地方で行った人體実験の驚くべき事実を明らかにした。(文:関田剛司。瞭望東方周刊掲載)

8月13日夜、NHKはドキュメンタリー「731部隊の真実?エリート醫(yī)學者と人體実験?」を放送し、中日戦爭期間中に、日本の731部隊が中國の東北地方で行った人體実験の驚くべき事実を明らかにした。(文:関田剛司。瞭望東方周刊掲載)

日本人である私は、同番組を見終わった後、なかなか冷靜さを取り戻すことができなかった。まず、関東軍が戦爭中に中國で犯した恐ろしい罪に、驚き、心が痛んだ。また、NHKが日本國內(nèi)で重圧がかけられるにもかかわらず、取材を行い、この番組を放送したことに敬意を抱いた。

番組の冒頭で、記者はロシアの國立音聲記録アーカイブで、舊ソ連時代から保管されてきた未公開の約24時間におよぶ音聲テープを発掘した。そのテープは、1949年にロシアで行われた731部隊を裁く軍事裁判「ハバロフスク裁判」の全過程を記録している。

陸軍軍醫(yī)?石井四郎を隊長とする731部隊は37年から、黒竜江省哈爾濱(ハルビン) 市の郊外にある平房鎮(zhèn)に、疫病予防や飲料水浄化という名目で基地を建設(shè)し、戦爭が終了するまで、生きた中國人やロシア人戦爭捕虜、反日の姿勢を示す一般人などに、生物兵器や化學兵器の効果を試す人體実験を行っていた。

最も多い時期で、731部隊には、軍醫(yī)、士官、衛(wèi)生兵、少年隊、さらに、日本國內(nèi)の薬學、理學、醫(yī)學界で権威ある學者らを含む約3000人が屬していた。それらの學者は、「技師」と呼ばれ、731部隊を指揮するトップ陣だった。多くの非人道的な実験の命令は、東京大學や京都大學、慶応義塾大學など、日本の最高學府の大學の學者らが下していた。

これは本當に驚くべき真相だ。NHKが東京大學を取材しようとした際、大學側(cè)は、「組織的に當校が731部隊の研究開発に関わったことはない」として、取材を拒否した。それでも、NHKはあきらめず、當時、東大の総長?長與又郎と関東軍のトップ?石井四郎が緊密に連絡(luò)を取っていた資料を発見した。また、NHKは長與又郎の遺族の許可を得て、當時の日記を入手。長與又郎が京都大學の醫(yī)學院長?戸田正三と共に、731部隊を視察した様子が記録されており、長與又郎が731部隊で行っていたことが明らかになった。

私は、日本が一番よく考えるべきなのは、負傷した人や病気の人を救うことを大義名分としている醫(yī)學関係者までが、なぜこれほど殘忍なことを行ったのかという點だと思う。

その大きな原因の一つに、當時の日本國內(nèi)の世論がある。當時、日本では、政府からメディアに至るまで、中國やロシアは「強奪者」で、日本人を虐殺し、満州國に対抗していると、大々的に宣伝していたため、國民の憤りは最高潮に達し、民族主義が高揚していた。

私は、このような動かぬ証拠があるという事実が、侵略戦爭が中國やアジアの他の國の國民にもたらしたあまりに大きな悲劇について徹底的に反省するよう、日本政府を動かすことを願っている。

ただ、殘念なことに、8月15日に東京で行われた終戦72周年全國戦沒者追悼式で、安倍晉三首相が戦爭について謝罪し、反省の言葉を述べることはなかった。

日本のあるネットユーザーは、「人體実験に関わり、しっかり目を見開いてメスを握っていた軍醫(yī)らはもうこの世にはいないかもしれないが、それらの殘虐行為は語り継がれ、後世にも伝えていかなければならない」とコメントを寄せている。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KN)

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