2017年9月15日、北朝鮮の核?ミサイルによる挑発がエスカレートする中、日本と韓國が急接近している。韓國メディアは日韓首脳が歴史問題をことさら取り上げることなく「蜜月」と報道。北朝鮮効果は支持率低迷にあえぐ安倍政権への追い風にもなっているとして、「サンキュー金正恩」とも皮肉っている。

聯(lián)合ニュースはロシア極東のウラジオストクで7日に行われた安倍晉三首相と韓國の文在寅大統(tǒng)領(lǐng)の首脳會談について、「歴史問題でぎくしゃくしていた韓國と日本の両國が急速に歩み寄っている」と指摘?！袱趣辘铯?、朝鮮半島問題の平和的な解決を掲げてきた文大統(tǒng)領(lǐng)が対話よりも圧力を強める方向に方針転換し、北朝鮮の核問題をめぐる日韓両國間の連攜がさらに強まっている」と報じた。

日韓両國の懸案となっている歴史問題に関しては「首脳會談後、青瓦臺（大統(tǒng)領(lǐng)府）の尹永燦?國民疎通首席秘書官が公表した発表文では、全10段落のうち、歴史問題関連の內(nèi)容は1段落のみに盛り込まれた」と報道。「それも『両國が歴史問題を安定的に管理しながら、未來志向で実質(zhì)的な交流と協(xié)力を強化していくことにした』とし、歴史問題の解決を強調(diào)するよりは同問題が関係改善の障害になってはならないとの意味を込めた」と解説している。

さらに、聯(lián)合ニュースは日韓の新たな火種になりつつあった徴用工問題にも言及。青瓦臺関係者の「日本側(cè)が（強制徴用被害者の問題は）解決済みと話し、それに対し文大統(tǒng)領(lǐng)は韓國の司法がその部分について裁判を進めており、合理的結(jié)論が出ると思うと答えた」との話を紹介した上で、「（首脳會談では）韓日関係におけるこの問題の優(yōu)先順位が上がることについて、望ましくないとの共通認識があった」としている。

一方、ハンギョレ新聞は朝鮮半島情勢の緊迫が安倍內(nèi)閣の支持率回復に寄與しているとの記事を掲載。NHKの世論調(diào)査を取り上げ、「今月8日から3日間、2273人(回答者1285人)を?qū)澫螭藢g施した電話世論調(diào)査で、安倍內(nèi)閣の支持率が44％と出た。『支持しない』という応答は36％であった。この調(diào)査で支持率が不支持より高く出てきたのは3カ月ぶりだ。支持率は先月より5％p上昇し、不支持は7％下落した」と伝えた。

対話より圧力に重點を置く安倍內(nèi)閣の北朝鮮対応についても、「『強く評価する』という応答が21％、『ある程度評価する』という応答が48％だった?？隙ǖ膜嗽u価するという応答が全體の69％を占め、肯定的に評価しないという応答(25％)を圧倒した」と説明。「サンキュー金正恩」の見出しで「北朝鮮の6回目の核実験とミサイル発射に伴う『北風効果』が大きく作用したとみられる」と分析している。（編集/日向）