故宮のボランティア解説員朱宏さん「博物館は生涯學(xué)習(xí)の場(chǎng)」

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版    2017年9月6日(水) 10時(shí)50分

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正午に近づく頃、陶磁器館で2時(shí)間にわたり解説していた朱宏さんは、ハンカチで額の汗を拭い、文華殿を離れて熙和門のボランティアステーションに向かった。そこで首にかけていたネームホルダーを外し、ボランティアハンドブックにその日の解説を記録した。

正午に近づく頃、陶磁器館で2時(shí)間にわたり解説していた朱宏さんは、ハンカチで額の汗を拭い、文華殿を離れて熙和門のボランティアステーションに向かった。そこで首にかけていたネームホルダーを外し、ボランティアハンドブックにその日の解説を記録した。北京晩報(bào)が伝えた。

故宮最初のボランティア解説員の一人として、まもなく古希を迎える朱さんは13年もの間、解説を続けてきた。朱さんは、「今までにどのくらいの時(shí)間數(shù)解説をしてきたのか、計(jì)算したこともないが、記録を付けているハンドブックはもうすぐ4冊(cè)目も使い終わるほど」と話す。

朱さんは展示ケースの中の陶器を指し、「これらの展示品は7000年以上の歴史がある」と誇らしげに語(yǔ)る。朱さんは、見た目が鮮やかな磁器よりも、外観が素樸な陶器のほうが気に入っているそうで、「昔の人はとても賢い。食べ物を煮る時(shí)は砂入りの陶器を使い、料理を盛る時(shí)は陶土が洗練された陶器を使う。なぜなら、砂は主な成分が二酸化ケイ素であり、高溫に強(qiáng)いから」と説明する。かつて、化學(xué)教師だった朱さんは、自身の化學(xué)知識(shí)を解説にしばしば役立てている。

ボランティア解説員は仕事が辛いわりに給料も出ないが、朱さんは「定年後は自分の好きなことやりたかった。博物館に來(lái)なかったら、老人合唱団に入っていたかもしれない」と話す。優(yōu)れた解説をしようとしたら、決まった説明を覚えるだけでは全然足りないので、大量の本を読まなければならなかったという。そんな彼の読書リストには、「中華文明史」、「A Global History」、「中國(guó)陶磁」、「中國(guó)書畫」、「中國(guó)古代建築」など様々な分野の書籍が挙げられている。このほかにも、彼は専門家の講座もよく聴講しに行き、常に新たな知識(shí)を取り入れようとしているということだ。

朱さんは常にボランティア解説員としての本分を守ってきている。今では人々から「朱先生」と呼ばれる彼だが、「あくまでアマチュアなので、専門家とは比較にならない」と謙虛な態(tài)度を崩さない。

今後について、朱さんは笑顔を浮かべながら、しばらくは「定年」するつもりはないと答え、「少なくとも故宮誕生600周年の2020年までは続けたいし、體力さえ続けば、故宮博物館設(shè)立100周年の2025年までも続けたい。博物館は生涯學(xué)習(xí)にふさわしい場(chǎng)所だ」と述べた。(編集HQ)

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