北朝鮮問題解決へ向け、選択の時―中國コラム

人民網(wǎng)日本語版    2017年9月15日(金) 8時40分

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北朝鮮の新たな核実験は案の定、より厳しい國際制裁をもたらした。

北朝鮮の新たな核実験は案の定、より厳しい國際制裁をもたらした。(文:華益文?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)

國連安保理は11日、第2375號決議を全會一致で採択した。安保理構(gòu)成國の発言を見ると、國際社會は北朝鮮が獨斷専行で核実験を推し進めることを強く非難し、新たな制裁の実施で同意し、非核化の道に戻るよう朝鮮に促した。一方で、朝鮮半島と北東アジアの平和?安定を維持することも再確認し、外交的?政治的方法による問題の平和的解決を呼びかけた。

朝鮮半島情勢の緊張激化で、最も苦しむのは北朝鮮の民衆(zhòng)だ。過去10年余り、北朝鮮による核実験とミサイル発射に対して、國連安保理は制裁決議を9回採択した。主に核?ミサイル開発計畫の阻止に著眼したもので、通常の民生は標的にせず、人道狀況の悪化をできる限り避けてきた。だが、國際社會が核不拡散體制を維持する過程で、拡大し続ける制裁範囲が北朝鮮の経済と民生にも影響を與えることは間違いない。9件の制裁決議の実施は、北朝鮮の輸出の90%が禁止され、液化天然ガスの輸入が止められ、原油と石油製品の輸入も大幅に削減されることを意味する。これは北朝鮮が安保理決議に違反し、國際社會の一致した反対を顧みず、國際的な核不拡散體制を無視して、核?ミサイル計畫を推し進めた結(jié)果であり、自業(yè)自得なのだが、このために核?ミサイル計畫を放棄する考えは北朝鮮にはなく、これまで同様に「苦難の行軍」「先軍政治」を進めており、なおも「難局を耐え抜き」、引き続き「強硬には強硬」の古い道を歩むとみられる。北朝鮮は核武裝と経済の並進を公言しているが、どうすれば安全と民生の雙方をより良く考慮することができるのだろうか?

朝鮮半島情勢の緊張激化で、最も傷つくのは北東アジア地域の平和だ。朝鮮半島問題は本來冷戦の殘滓であり、地域の平和の悩みの種だ。関係各國間の相互信頼の深刻な欠如が朝鮮半島問題の主たる病巣であり、朝鮮半島核問題の出現(xiàn)はその反映であると同時に、これを悪化させもした。朝鮮半島核問題は北東アジアの安全保障情勢に最も複雑で不確定な要素を加えたと言える。

北朝鮮は自らの安全保障上及び政権安定上の考えから、「核保有」によって「自己保存」が可能だと考えている。だが朝鮮半島の対立と駆引きの複雑性及び特殊性のために、「核保有」は自らの首にかかった縄となり、「核保有」の動きを強めるほど、孤立と圧力も強まっている。

米國はアジア太平洋戦略上及び対朝戦略上の考えから、「力で弱者をおさえつけられる」と考えている。だが過度の力の誇示と圧力によって、北朝鮮は逆に自らの安全保障上の懸念をさらに強め、核?ミサイル計畫による自己保存を一層望むようになっている。朝米雙方は共に戦略と得失を理性的に計算しているようだが、もし考え方を変えなければ、いつまでも各自の安全保障上の窮地から脫することができず、地域をびくつかせることになる。

國際社會は北朝鮮に核保有國としての地位は決して認めないが、朝鮮半島が再び戦火に見舞われることも望んでいない。朝鮮半島の非核化実現(xiàn)、平和?安定維持が國際社會の共通認識だと言える。國連安保理の一連の対朝決議は、いずれも國際社會の折衷案であり、北朝鮮の核?ミサイル計畫に対して厳しく対応すると同時に、対話と協(xié)議による問題解決の余地を大きく殘している。

北朝鮮の新たな核実験とそれに続く新たな対北制裁は、朝鮮半島情勢の悪循環(huán)の新たな表れだ。朝鮮半島をめぐる各國にはいずれも自らの戦略的考えがあるが、この悪循環(huán)はどの國にとっても真の利益にならない。朝鮮半島はすでに、何を捨て、何を取るかの選択の時にある。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集NA)

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