今年も「月餅（げっぺい）」の季節(jié)が到來している上海。月餅は中秋節(jié)に家族で食べて、一家団欒を祝い、家庭円満を祈る中國の伝統(tǒng)行事の一つだ。中秋節(jié)は舊暦8月15日で、今年は10月4日にあたる。

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ちょうど、國慶節(jié)（10月1日）の長期休暇であるゴールデンウィーク中のため、早くも月餅商戦がスタート！長期休暇前に贈(zèng)る人や企業(yè)が多いので、9月末までが勝負(fù)になる。

月餅は、お世話になっている會(huì)社や人に送ったり、會(huì)社から福利厚生で支給されたりするのだが、最近では友人同士など個(gè)人的に贈(zèng)る人も増えてきた。

これまではパッケージが華美で豪華に見えるものが好まれたが、パッケージが豪華すぎて、中身がともなわず、かつ価格が高すぎるとして、過剰包裝が問題になり、政府の関係部署よりパッケージにかけるコストに細(xì)かい規(guī)制が設(shè)定された。今ではだいぶおさえた（？）パッケージになっている。

さて、どんなに高級(jí)でも、時(shí)には月餅の味が口にあわず、食べきれないこともある。そういう意味では、こうしたスタバやハーゲンダッツなどは、「味」に安心して購入できるし、贈(zèng)り物としても喜ばれるので、若者、現(xiàn)地駐在員や海外からの観光客にも人気だ。

ただ、こうした月餅は、価格はランクにもよるが、1箱300元?600元（約5040円?1萬80円）と高めの設(shè)定。ちなみに「アヒルの塩漬け卵入り蓮の実あん」などの伝統(tǒng)的な月餅は1個(gè)から購入でき、価格も8元?12元（約135円?202円）からある。

目新しいもの好きな上海では、伝統(tǒng)的な月餅のほか、こうしたブランド月餅や「ドリアン」や「ザリガニ」入りなどユニークな月餅も人気が高い。もちろん、食べる月餅だけでなく、近年では月餅をかたどった花やソープなどをDIYで贈(zèng)る若者も増え、若者の間では、贈(zèng)る月餅で「センスがわかる」と、どれだけおしゃれな月餅を贈(zèng)ることができるかにも関心が高い。中華圏限定の秋の風(fēng)物詩である月餅、これからますます多様化しそうな勢いだ。

この時(shí)期、中國を旅行すると、こうした地域限定版やユニークな月餅が購入できるので、海外へのお土産としても人気が高い。(提供/フライメディア）