中國でマラソンの人気急上昇中の理由とは?―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2017年9月29日(金) 8時40分

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中國人の生活水準(zhǔn)が向上するにつれ、健康的な生活をするためにスポーツをする人が増加している。

中國人の生活水準(zhǔn)が向上するにつれ、健康的な生活をするためにスポーツをする人が増加している。スポーツが流行し、ライフスタイルの一種となっている。では、どんなスポーツが最も人気なのだろう?人気のスポーツには多くの人を引きつけるどんな理由があるのだろう?それらの動向から、中國人のスポーツ?健康に対するどんな変化が垣間見えるのだろう?人民日報海外版が報じた。

近年中國では、マラソンが人気のスポーツの一つとなっている。今年上半期、中國陸上協(xié)會に登録し開催されたマラソン大會が65大會あった。今年の年末に、その數(shù)は400大會を超え、參加者の數(shù)も延べ500萬人を超えると予測されている。

中國人はなぜこれほどマラソンが好きなのだろう?笑い聲、涙、必死な姿が、23日に四川省成都市で開催された國際マラソン大會、17日に開催された北京國際マラソン大會の參加者に満ち溢れていた。そのようなムードに包まれて、多くの人が溫かい気持ちになり、現(xiàn)在のスポーツブームに拍車をかけている。多くのマラソン愛好者が言うように、「生活そのものもマラソンだといえる」。

▼體とメンタルを鍛えることができるマラソン

あるネットユーザーは今年の北京マラソンに參加した後、「あんなにつらいのに、どうして走ることをやめられないかというと、全身の細(xì)胞が騒ぎ、風(fēng)を切るような心地よさを感じることができるから。今回の北京マラソンには、笑い、涙、感動、苦しみ、忍耐があり、私の大好きな人たちが參加していた」と書き込んだ。同ネットユーザーは、走っている時に足がつったものの、がんばって完走したという。

多くのマラソン愛好者にとって、マラソンの意義は、「我慢強く努力すること」、「勇気を持って力強く前へ進(jìn)むこと」、「自分に打ち勝つという挑戦」、「今までできなかったことをやり遂げた時に感じる歓喜」にあるという。

文化學(xué)者の李大白氏は、「マラソンをすることで、體の基本的な機能を鍛えることができるほか、メンタルを鍛えることもできる。マラソンをする人は、勝ち負(fù)けではなく、がんばり続ける精神や、自分の限界に挑戦する態(tài)度を強調(diào)する。米國の心理學(xué)者のアブラハム?マズローの自己実現(xiàn)理論で言うと、すでに自己実現(xiàn)することができている狀態(tài)」との見方を示している。

▼スポーツの域を超えて多方面にメリットのあるマラソン

北京のマラソン愛好者?王さんは、マラソンやジョギングが人気の理由について、「走るのには場所も選ばず、道具もほとんどいらない。性別、年齢も関係なく、いつでもできる。雨が降ったときは、ルームランナーを使えばいいので、天候に左右されることもない。ランニング用の靴と、それなりの広さのスペースがあればどこでも走ることができる。スピードも自分で調(diào)整でき、とても自由」と分析する。中國全國體質(zhì)健康調(diào)査のデータによると、現(xiàn)段階で、中國でウォーキングやジョギングをしている人の割合は、スポーツ人口の60%を占めている。

SNSの普及で、ジョギングもシェアできる內(nèi)容の一つとなっている。走った距離や時間、走る予定などをアップし、「いいね!」を送り合ったり、一緒に走る約束をしたりと、ジョギングに多くの新たな楽しみが加わっている。ジョギングのベテランである王さんも、微信(Wechat)のソーシャル機能「モーメンツ」やスポーツ系アプリを使って、走った記録をシェアするのが好きだという。「自慢したいという思いもあるが、自分に発破をかける方法の一つでもある。忍耐強い健康的な私の様子をみんなに見てもらいたい。ジョギングの様子や記録などをアップしているのだから、絶対に続けなければならない」と王さん。

主催者やスポンサーにとってマラソンは確実に「儲かる」イベントとなっている。マラソン愛好者は一年中走り、大會に參加し、大會の參加者は數(shù)百萬人規(guī)模にもなる。さらに、ジョギングクラブや関連アイテム、アプリなどが利益の循環(huán)モデルを構(gòu)成し、ジョギングはスポーツ産業(yè)の新たな「ブルー?オーシャン(まだ競爭のない未開拓市場)」となっている。取材では、マラソン愛好者はアイテムなどにもこだわりがあり、「適切なアイテムを揃えるのが、科學(xué)的に走るための第一歩」としている人が多いことが分かった。

マラソン大會の開催地にとって、大會はその街を宣伝するのに良い機會となる。今年の成都マラソンでは、コースにミュージックステーションが8カ所設(shè)置され、川?。ㄋ拇ㄊ·蝸唤y(tǒng)蕓能)、ロック、ラップなどを通して、「金沙文化」、「三國文化」、「パンダ」などが紹介された。主催側(cè)の責(zé)任者によると、「大會を通してマラソンの魅力、成都の歴史?文化、都市の風(fēng)貌をPRしたい。スポンサーや都市、マラソン愛好者、市民、みんなにとってメリットがある」という。

マラソン大會を通して、一人でも多くの人がスポーツや健康に対する関心を持ち、それに參加するようになってもらうというのが、各地の自治體がマラソン大會を開催する主な目的の一つになっている。成都市體育局の責(zé)任者によると、今年はスポーツ関連のイベントを少なくとも2400本企畫し、市民がスポーツを通して體質(zhì)を向上できるよう促進(jìn)しているという。また、成都市は、周りに樹木があるジョギング用の道を500キロ作る計畫だ。さらに、第13次五カ年計畫(2016-20年)の終わりごろまでに、市民がスポーツを楽しむことができる場所を市全體に設(shè)置し、都市なら半徑15分以內(nèi)、農(nóng)村なら半徑5キロの範(fàn)囲で市民に公共スポーツサービスが提供できる環(huán)境を整える計畫だ。

中國國家體育総局陸上スポーツ管理センターの杜兆才センター長は、「現(xiàn)在、マラソンは単なるスポーツという域を超え、経済生産力、文化発信力、社會の親和性、政治的影響力が一體化した総合型民生プロジェクトとなり、『健康中國戦略』を促進(jìn)する上で重要な役割を果たすようになっている。マラソンは現(xiàn)在、私たちの生活、都市の構(gòu)造を変え、中國人のスポーツ?健康に対する観念をポジティブな方向へと牽引してくれている」と分析している。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KN)

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