日本のお寺も厳しい!生き殘りをかけて観光客呼び込み―中國紙

人民網(wǎng)日本語版    2017年10月12日(木) 7時50分

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日本にはお寺がたくさんある。しかし、あまり有名でないお寺の多くは資金繰りが厳しい狀況となっている。そして、以前あった収入源が縮小し、観光業(yè)に頼って生き殘りを図るお寺も増えている。

日本にはお寺がたくさんある。しかし、あまり有名でないお寺の多くは資金繰りが厳しい狀況となっている。そして、以前あった収入源が縮小し、観光業(yè)に頼って生き殘りを図るお寺も増えている。最近、外國人観光客が急増し、外國人の好みに合わせた體験や施設(shè)を準備して、収入を確保しているお寺が増えている。環(huán)球時報が伝えた。

最近、和歌山県高野山聖山區(qū)のあるお寺には、畳の上で座禪を組んで瞑想する約20人の姿があった。僧侶が座禪を組んでいる人に、「この特殊な呼吸法で、怒りや悲しみを抑え、心を落ち著かせることができる」と伝えていた。これは、多くの人が想像している日本のお寺の狀況とほぼ同じだ。しかし、このお寺のおもしろいところは、僧侶が英語を話しており、座禪を組んでいる人のほとんどがお寺に泊まった外國人という點だ。

和歌山県?恵光院の統(tǒng)計によると、客の60?70%が外國人だ。高野山地區(qū)の外國人観光客が激増しているのを背景に、このお寺は英語でのサービスを提供し、外國人にできるだけの「おもてなし」をしており、外國人観光客にとても人気がある。また、英語のサイトも立ち上げ、オンラインで宿泊の予約ができるようにもなっている。ここに泊まる人は、朝の勤行や護摩祈禱、阿字観瞑想など、お寺ならではの活動に參加することができる。また、宿泊客は夜に僧侶と共にお寺の裏にあるお墓に行って祈禱することもできる。このような活動の際には、英語と日本語で説明がある。また、無料のWiFiやコーヒーも提供されている。

高野山地區(qū)にはお寺117カ所、宿坊52カ所がある。數(shù)十年前、日本各地のお寺の僧侶や信者が大型バスに乗ってこの地區(qū)に來ていた。しかし、1980年にピークに達した後、日本國內(nèi)からの観光客數(shù)は激減した。しかし、2004年に「紀伊山地の霊場と參詣道」が世界遺産に登録されたのを機に、この地區(qū)にも大きな変化が起き、外國人観光客がたくさん訪れるようになった。その他、高野山はミシュランガイドで「3つ星」評価を受けた。

宿坊情報を発信するサイト?寺宿坊研究會によると、高野山地區(qū)を訪問する外國人観光客は13年ごろから増加し始め、16年までの3年間で約3倍に増加した。中でも一番多いのがフランス人観光客で、以下、米國人、ドイツ人と続く。その他、日本の他の地域のお寺も外國人観光客に対する「おもてなし」を強化している。伝統(tǒng)的なお寺の宿坊は、多くの宿泊客が一緒に宿泊できる大きな部屋が多いものの、新しい施設(shè)には個室があり、英語ができるスタッフもいる。

それでも、日本の多くのお寺は資金繰りが非常に厳しい狀態(tài)が続いている。日本內(nèi)閣情報調(diào)査室の統(tǒng)計によると、16年3月の時點で、お寺やその他の宗教団體の平均収入は2020萬円で、1994年と比べて約40%減っている。お寺、特に郊外のお寺は、檀家の數(shù)が大幅に減少しており、それに伴い寄付も減っている。その他、日本人の考え方やライフスタイルの変化により、シンプルな葬式や儀式で、亡くなった家族らを偲ぶ人が増えている。そのため、僧侶の出番も大幅に減っている。

先祖の墓がある実家から離れて仕事、生活する人が増え、檀家が特定のお寺に所屬するという伝統(tǒng)も消えつつある。家族の墓を今住んでいる場所に近いところへ移す人も毎年約9萬世帯ある。このような変化を背景に、お寺と檀家の関係も薄れ、儀式や祈禱などによる?yún)胍酝猡螀朐创_保がお寺にとって生き殘る手段となっている。ただ、宗教活動によって得た収益と違い、観光業(yè)などで得た収入は、お寺であっても納稅が必要になる。そのため、現(xiàn)在、コニュニティーとの関係を保ちながら、その他の収入源を確保するというのが、多くのお寺の課題となっている。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KN)

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