むらさわりこ 2017年10月12日(木) 15時(shí)10分
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先日、中國の友達(dá)とwechat(中國のスカイプのようなSNS)でテレビ電話をしていたら、知らないおばさんが急に畫面に割り込んで來た。寫真は上海。
先日、中國の友達(dá)とWeChat(中國のスカイプのようなSNS)でテレビ電話をしていたら、知らないおばさんが急に畫面に割り込んで來た。友達(dá)とは隨分親しげな雰囲気で「今日何してたの?ご飯食べた?」などと會(huì)話している。友達(dá)が「今、日本の友達(dá)と話してるから」と言うとおばさんは「わっはっはっ」と豪快に笑いながら去って行った。
「お母さん?親戚のおばさん?」と聞くとなんと「ただの隣の人」だと言う。その友達(dá)は上海に住んでいるのだが、私は上海の都會(huì)でそんな濃密なご近所関係がまだ存在しているものかと驚いた。というのも、中國の福建省の片田舎で育った夫はいつも「上海とか北京とかの都會(huì)の人は冷たい。近所の付き合いもないし、悪い人がいっぱいいる」とビビっていたのだ。ちなみに夫は中國人だが北京に行ったことがない。上海は乗り継ぎで空港に寄ったことだけある。
友達(dá)に「中國上海大媽」(中國上海のおばちゃん)について聞いてみた。なんでも、料理の出來ない獨(dú)身の友達(dá)(女性)を気遣って、料理を教えてくれているらしい(上海のおばちゃんは料理のお裾分けでなく、作り方を教えてくれるのだ)。隣のアパートに住んでいるので、ちょくちょく顔を合わせたり、時(shí)には大きな聲で遠(yuǎn)くから話しかけられたりするらしい。夫は、都會(huì)の人は近所の人と話さないという典型的な大都市のイメージを頑なに信じていた。
夫の第一言語はビン南語だ。よく「中國の難しい方言ランキング」などの動(dòng)畫を観ると必ず上位に上がってくるし、「中國國內(nèi)の方言を比較してみた」などの動(dòng)畫でもビン南語は周りの中國人に「一語も聞き取れないんだけど!」と言われている。ビン南語は中國人からしても外國語のように理解できない言語なのだ。
ただ逆に言えば、夫からしても中國語は學(xué)校や家庭で一生懸命勉強(qiáng)しなければいけない第二言語だった。今夫の中國語(普通語)はネイティブレベルで使いこなすのに何の不自由もないが、上海?北京?ハルビンなど遠(yuǎn)く離れた大都市はまさに「外國」のような存在なのだ。
夫はまぎれもない「中國人」だが、時(shí)に中國について私よりも知らない。私よりも偏見を持っている。先ほどのエピソードの件もそうだ?!干虾¥稳恕工妊预盲皮獾胤饯槌訾皮咳摔猡い毪贰⑸蓼欷庥沥馍虾¥稳摔猡い?。外國人も多いだろう。
「上海の人」だから冷たいとか、人との関わりが少ないとか、それは一部事実であって絶対ではない。日本でも自分の知らない土地に対して「○○の人は冷たい」などと言うこともあるが、それと同じことだ。夫も今回の件で「へぇ?上海ってそんな感じなのか?」と新たな発見をした。私はいつも夫を通じて中國を知る。夫も時(shí)に私を通じて中國を知るのだった。
■筆者プロフィール:むらさわりこ
1989年日本生まれ。22歳の時(shí)に2歳年上の福建省出身の中國人男性と結(jié)婚。英語を獨(dú)學(xué)で習(xí)得後、英會(huì)話講師として働く傍ら中國のテレビなどを通し中國語も獨(dú)學(xué)で習(xí)得。趣味は語學(xué)と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結(jié)婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な國を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に國境や言葉の壁は関係ないと考えている。
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