先に本欄で「グローバル化と日本企業(yè)の課題」について所見を述べさせていただいた。今回は、「グローバル化と我が國の課題」について觸れてみたい。

経済と政治はまさに車の両輪である。強(qiáng)いリーダーシップのある政治があってこそ、グローバルに展開している企業(yè)の活動(dòng)が、より効率的になるのは言うまでもない。すなわち、グローバルに展開する企業(yè)活動(dòng)の応援団として支えてくれるのが政治の強(qiáng)さである。

日本の経済と企業(yè)は、今なお大きな困難にさらされている。國際通貨基金（IMF）が発表した2017年世界経済見通しによると、日本の実質(zhì)國內(nèi)総生産（GDP）の成長率見通しは1．5％。世界全體の成長率見通しは3．6％で、米國が2．2％、ユーロ圏が2．1％。日本は先進(jìn)國で最も低い水準(zhǔn)にとどまっている。しかも日本のGDPは18年には0．7％に減速するというから深刻だ。

もちろんこれも、少子高齢化、人口減少といった構(gòu)造問題が背景にあるので、致し方ない、という言い方もできる。しかし、日本がバブルに浮かれていた時(shí)代に、世界で起きていた大きな変革を見過ごしてしまった結(jié)果が、今の日本の狀況を作り出したといっても過言でなかろう。

すなわち、冷戦の終焉で、新しく社會(huì)主義國がどっと世界市場(chǎng)に參加してきたことや、競爭上の優(yōu)位を求めて各國が思いきった規(guī)制緩和、行財(cái)政改革に努力し、透明性のある開かれた、しかも小さな政府作りに成功したこと、市場(chǎng)原理で進(jìn)む競爭市場(chǎng)や経済構(gòu)造で國の活力を作り出し、流動(dòng)性の高い労働市場(chǎng)を生み出し、ベンチャー企業(yè)をどんどん生み出す風(fēng)土を作り、しかも、羨ましいのは、変化には痛みを伴うことを説き、國民に意識(shí)改革を納得させる政治のリーダーシップが多くの國に生まれたことである。

政府の経済政策の選択のまずさやタイミングを逸した施策の結(jié)果、財(cái)政改革を凍結(jié)してまでも余分な金を使わざるを得ない狀況を生み出してしまったが、日本再生のための殘された改革を、ただ単に掛け聲だけでなく早急にやり遂げるために、過去の栄華や甘えから脫しきれない國民の意識(shí)改革を一大キャンペーンでやり遂げる政治の強(qiáng)いリーダーシップが今ほど求められる時(shí)はない。安倍政権が主導(dǎo)する「アベノミクス」はその表れと期待し、世界も注視している。

しかし、異次元緩和に象徴される金融政策に偏重し、経済の効率を上げGDPをかさ上げする成長戦略に乏しいのは、殘念なことである。

それができてこそ、再び、政治と企業(yè)が行う経済活動(dòng)が両輪として機(jī)能し、囗本の強(qiáng)さを世界に打ち出し得る。

目下衆(zhòng)院選まっただ中である。各種世論調(diào)査では、自民?公明の與黨勢(shì)力が過半數(shù)を制すだろうとの予想が大勢(shì)だ。米歐中國の景気回復(fù)など外需要因で日本の株価が上昇し、デフレ脫卻の可能性が出てきたことや、北朝鮮の核ミサイル開発なども、安定を求める有権者の気持ちの背景になっているのではなかろうか。注目された希望の黨が「劇場(chǎng)型の政治」を展開し過ぎて失速気味なのも影響しているのだろう。またメディアの側(cè)にも一言。テレビの黨首討論會(huì)で、中立であるべき司會(huì)者にやや冷靜さを欠くケースが散見されるのは殘念である。

すべての政治家が、「黨利黨略」を離れて、世界に目を向け、その動(dòng)きを自らの目で認(rèn)識(shí)し、それとの対比で日本の抱える問題を感じとり、唯一、國益のみを考えて行動(dòng)することが必要だ。有権者も熟慮し、中長期的な視點(diǎn)で投票すべきであろう。

＜直言篇24＞

■立石信雄（たていし?のぶお）

1959年立石電機(jī)販売に入社。1965年立石電機(jī)（現(xiàn)オムロン株式會(huì)社）取締役。1995年代表取締役會(huì)長。2003年相談役。 日本経団連?國際労働委員長、海外事業(yè)活動(dòng)関連協(xié)議會(huì)（CBCC＝企業(yè)市民協(xié)議會(huì)）會(huì)長など歴任?！弗蕙庭弗幞螗趣?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=ノーベル賞'>ノーベル賞」といわれるSAM（Society for Advancement of Management）『The Taylor Key Award』受賞。同志社大名譽(yù)文化博士。中國?北京大、南開大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問教授や顧問を務(wù)めている。SAM（日本経営近代化協(xié)會(huì)）名譽(yù)會(huì)長。公益財(cái)団法人?藤原歌劇団?日本オペラ振興會(huì)常務(wù)理事。エッセイスト。

■筆者プロフィール：立石信雄

1959年立石電機(jī)販売に入社。1965年立石電機(jī)（現(xiàn)オムロン株式會(huì)社）取締役。1995年代表取締役會(huì)長。2003年相談役。 日本経団連?國際労働委員長、海外事業(yè)活動(dòng)関連協(xié)議會(huì)(CBCC)會(huì)長など歴任?！弗蕙庭弗幞螗趣违惟`ベル賞」といわれるSAM（Society for Advancement of Management）『The Taylor Key Award』受賞。同志社大名譽(yù)文化博士。中國?北京大、南開大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問教授や顧問を務(wù)めている。SAM（日本経営近代化協(xié)會(huì)）名譽(yù)會(huì)長。エッセイスト。