臺(tái)灣では6月以來(lái)、バナナの価格が暴落して生産農(nóng)家などが苦しんでいる。中國(guó)メディアの新浪網(wǎng)は15日、中臺(tái)関係が冷え込んでいる現(xiàn)狀では、大陸側(cè)が臺(tái)灣バナナの買い付けにより臺(tái)灣の苦境を救う可能性はほとんどないと論じる記事を掲載した。

臺(tái)灣メディアの中時(shí)電子報(bào)によると、バナナの出荷価格は年初には1キロ當(dāng)たり138臺(tái)灣ドル（約518円）の高値を記録したものの、最近では1?5臺(tái)灣ドル（約3．7?18．6円）と価格が落ち込んでいる。価格の下落が暴落したのは6月からで、出荷を諦める農(nóng)家も出ているという。

新浪網(wǎng)は、昨年は風(fēng)水害が発生した影響でバナナ価格が高騰し、そのために農(nóng)家が生産量を増やし、政府?農(nóng)業(yè)委員會(huì)は5月になり価格暴落の警告を出していたと紹介し、政府が有効な対策を取らなかったとの批判が出ていると論じた。

さらに、2006年と11年にも臺(tái)灣ではバナナの豊作のために価格が暴落したが、大陸側(cè)が大量買い付けをすることで、臺(tái)灣農(nóng)家を助けたと説明。今年の場(chǎng)合には大陸側(cè)が臺(tái)灣バナナの買い付けをする情報(bào)は流れておらず、「可能性はほとんどない」として、（臺(tái)灣海峽をはさむ）両岸関係の緊張が臺(tái)灣のバナナ価格暴落の原因の一つであることは「口には出せない秘密」と論じた。

中國(guó)當(dāng)局はこれまで、臺(tái)灣からの果物輸入の規(guī)制緩和などを行ってきた。臺(tái)灣で果物生産が盛んな南部は、同時(shí)に民進(jìn)黨の支持者が多い地域でもある。中國(guó)側(cè)には、両岸関係が良好であることが経済的利益に直結(jié)すると誇示することで、臺(tái)灣南部の民進(jìn)黨支持層を切り崩そうとの思惑があるとされている。（翻訳?編集/如月隼人）