THAAD配備でこじれた中韓の関係改善、評価分かれる韓國紙、歓迎の一方で「韓國の主権も再発防止策もない」とも

Record China    2017年11月5日(日) 8時50分

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在韓米軍へのTHAAD配備でこじれていた中國と韓國の関係が修復(fù)に大きく動きだした。韓國紙では歓迎する聲が上がる一方、「韓國の主権も再発防止策もない」などの見方も目立ち、評価が分かれている。寫真は韓國。

2017年11月3日、在韓米軍への高高度迎撃ミサイル(THAAD)配備をめぐり、こじれていた中國と韓國の関係が修復(fù)に大きく動きだした。これについて韓國紙では歓迎する聲が上がる一方、「韓國の主権も再発防止策もない」「心地悪い」「道は遠(yuǎn)く険しい」などの冷めた見方も目立ち、評価が分かれている。

韓國メディアによると、関係修復(fù)の兆しが見えてきたのは10月18日?24日に開催された中國共産黨大會から。習(xí)近平総書記(國家主席)が2期目の政権をスタートさせたことで中國は外交政策の見直しを行い、これを受けて韓國大統(tǒng)領(lǐng)府安全保障室と中國外交部との間でTHAAD問題解決に向けた水面下の交渉が再び始まった。

中韓両國は10月31日、関係改善を目指す共同文書を発表。雙方は「関係を重視し、両國間の共同文書の精神にのっとり戦略的な協(xié)力パートナー関係の発展を推進(jìn)していくとした」とし、交流協(xié)力の強(qiáng)化が雙方の共同利益に合致するとの認(rèn)識の上に、あらゆる分野の交流協(xié)力を正常な発展軌道へと速やかに戻すよう合意したことを明らかにした。

関係改善について、左派系のハンギョレ新聞は「非常に良いことだ」と評価?!割櫎撙欷蠺HAAD問題による韓中あつれきの本質(zhì)には、THAAD導(dǎo)入過程の未熟さと中國の過度な経済報(bào)復(fù)などが相互の信頼を壊し、狀況を悪化させた側(cè)面が大きい」としながらも、「韓中の雪溶けはがちがちに凍り付いた北朝鮮核問題の解決に新たな活気を吹き込むことが期待される」と強(qiáng)調(diào)している。

これに対し、保守系の各紙は韓國政府の対応を問題視する。共同文書の発表に先立ち、康京和外相が國會で「THAADの追加配備は検討していない」「米國のミサイル防衛(wèi)(MD)體制に韓國は加わらない」「韓米日3カ國の協(xié)力関係は軍事同盟に発展しない」との方針を説明したためだ。

朝鮮日報(bào)は社説で「今回のTHAAD合意の內(nèi)容を見ると、被害者であるはずの韓國の立場が全く考慮されておらず、逆に韓國が加害者であるような印象さえ受ける。とりわけ韓國が將來にわたり主権を放棄するかのように受け取られかねない部分は特に深刻だ」と指摘。別の記事では「康外相は中國が示した関係改善の『踏み絵』を踏んだ」と批判した。

中央日報(bào)も社説で「心地が良くない。両國の合意結(jié)果を見ると、ただ両手を挙げて歓迎できるわけではないと考えるからだ。韓國経済に甚大な打撃を與えた中國のTHAAD報(bào)復(fù)に対して再発防止や遺憾表明を一言も聞くことができなかった」と論難。東亜日報(bào)は「今回の合意も未完のまま殘されたことが多い。今後、韓中関係をどのように解いて行くかによって、解消または増幅される可能性がある」としている。(編集/日向)

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