中國共産黨の第19回全國代表大會(huì)（黨大會(huì)）が18日、北京市內(nèi)の人民大會(huì)堂で始まった。同大會(huì)は5年に1度開催される中國最大の政治イベントだ。習(xí)近平（シー?ジンピン）黨総書記（國家主席）は恒例である大會(huì)冒頭の「報(bào)告」で、共産黨中央への権力集中を強(qiáng)調(diào)した?！更hの指導(dǎo)」などの表現(xiàn)は、前回2012年の黨大會(huì)で胡錦濤前総書記が行った報(bào)告における29カ所から、53カ所へと激増した。

中國共産黨の指導(dǎo)層は現(xiàn)在、習(xí)総書記を初めとする第18期のメンバーで、黨大會(huì)の終了をもって第19期の指導(dǎo)層に入れ替わる。習(xí)総書記は留任の見込みだが、第18期指導(dǎo)層の最高責(zé)任者として在任5年の成果と今後の方針や見通しを示す「報(bào)告」を行った。

黨大會(huì)の冒頭報(bào)告で総書記が政権を擔(dān)當(dāng)した過去5年間を振り返り、実績を強(qiáng)調(diào)するのはこれまでと同様。習(xí)総書記の黨大會(huì)報(bào)告で目立つのは、2050年あるいは21世紀(jì)半ばと時(shí)期を明確にした上で、「総合的國力と國際影響力で世界の先頭に立つ國になる」「人民軍を世界で一流の軍に成長させる」などと、論じたことだ。

習(xí)総書記は、西側(cè)諸國とは異なる社會(huì)主義という體制と価値観を堅(jiān)持しつつ、中國は米國に匹敵する、あるいは凌駕（りょうが）する強(qiáng)國になると宣言したとも受け止められる。

國內(nèi)體制については、共産黨による統(tǒng)治を強(qiáng)調(diào)した。胡錦濤前総書記は、前回2012年の黨大會(huì)の冒頭報(bào)告で「黨の指導(dǎo)」や「黨の指導(dǎo)方式」などの表現(xiàn)を29カ所用いた。

ただし胡前総書記は「黨の指導(dǎo)を堅(jiān)持せねばならない」など黨による強(qiáng)い指導(dǎo)を強(qiáng)調(diào)する反面、末端行政區(qū)畫における人民大會(huì)（地方議會(huì)）では「一線の労働者、農(nóng)民、知識(shí)分子の議員の割合を増やし、黨の指導(dǎo)幹部の比率を引き下げる」「黨の指導(dǎo)方式や執(zhí)政方式を改善する」などの言い方も盛り込んだ。共産黨の統(tǒng)治に対する挑戦は絶対に許さないが、黨外からの意見や黨の統(tǒng)治方式そのものの修正も考えるという柔軟姿勢を示したと理解できる。

一方、習(xí)近平総書記は冒頭報(bào)告で、「黨の指導(dǎo)」を53カ所用いた。しかも「黨の指導(dǎo)と黨の建設(shè)に全面的に力を入れ、黨の管理と統(tǒng)治が緩くなっている狀況を必ずや変革する」「中國共産黨の指導(dǎo)がなければ、民族の復(fù)興は空想になる」「黨の集中統(tǒng)一指導(dǎo)を強(qiáng)化する」「偉大な事業(yè)には必ず強(qiáng)い黨による指導(dǎo)がある」など、黨中央への権力集中を強(qiáng)調(diào)する部分が目立つ。

習(xí)総書記は「わが國は労働者階級(jí)が指導(dǎo)し、労働者と農(nóng)民の連盟を基礎(chǔ)とする人民民主専制の社會(huì)主義國家」とも述べた。

中國共産黨は2002年の黨大會(huì)時(shí)以來、江沢民元総書記が提唱した「3つの代表」を黨規(guī)約における「行動(dòng)方針」に位置付けている。「3つの代表」の中でも特に重要なのは、共産黨は「中國の最も広範(fàn)な人民の根本利益を代表」するとの部分で、それまでは労働者や農(nóng)民の利益を代表する「階級(jí)政黨」だった中國共産黨が、資本家や財(cái)界の利益も含む全國民のために存在する「國民政黨」になるとの宣言でもあった。

「労働者と農(nóng)民の連盟を基礎(chǔ)とする」といった言明を含め、習(xí)総書記は「古きよき強(qiáng)い共産黨」への回帰を志向しているとも解釈できる。（翻訳?編集/如月隼人）