「たった4文字の言葉なのに…」、日本人の先生の厳しさに感動―中國人學(xué)生

日本僑報(bào)社    2017年11月5日(日) 13時10分

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外國語を勉強(qiáng)していると、どこかで「完璧ではなくても…」と妥協(xié)する気持ちが生まれてしまうことがある。浙江農(nóng)林大學(xué)で日本語を?qū)Wぶ陳怡さんは、そうした気持ちを引き締めてくれる先生に出會えたようだ。資料寫真。

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外國語を勉強(qiáng)していると、どこかで「完璧ではなくても…」と妥協(xié)する気持ちが生まれてしまうことがある。浙江農(nóng)林大學(xué)で日本語を?qū)Wぶ陳怡さんは、そうした気持ちを引き締めてくれる先生に出會えたようだ。以下は陳さんの作文。

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日本語を?qū)Wび始めてもう3年になる。日本語のおかげで日本人の友人も何人かできた。その中のある女の子が中國語を勉強(qiáng)している。彼女はまだ初學(xué)者なので、中國語を自然な感じで話せない。そういう時、ミスを訂正してあげるべきかどうか、よく迷う。

確かに、訂正しなくても彼女の言う意味は理解できる。訂正したら、恥ずかしい気がして私と中國語で話すことに自信がなくなるかもしれない。だから、指摘してあげなければ彼女が上達(dá)しないことが分かっていても、やはり彼女のメンツを潰さないためには遠(yuǎn)慮した方がいいんじゃないかと思っていた。しかし、鈴木先生が、私のそういう考えを変えた。

「日本語には漢字が多いから勉強(qiáng)しやすいでしょう」。日本語をあまり知らない人はよくこう言う。日本語を?qū)Wぶ前は私もそう思ったが、実際やってみると案外難しかった。類語表現(xiàn)が多い、外來語が覚えにくいなど。日本語を勉強(qiáng)する中で、「私は外國人だから、そんなに上手でなくてもかまわないか」「多少ミスがあっても相手は理解してくれるだろう」とよく思ってしまった。

そこへ鈴木先生が救世主のように現(xiàn)れた。「文法や表現(xiàn)の大きなミスはないけど、添削します」と言い、「→」を使って私が書いた文を一つずつ日本人らしい表現(xiàn)に訂正してくださった。非常に厳しくて真面目な先生だと感じた。

先生とチャットする時、「そうですか」と返事することが多いのだが、他の表現(xiàn)を使ってみようと思って、教科書で勉強(qiáng)したばかりの「なるほど」を使ってみた。すると先生から訂正の返事がすぐにきた。こう書いてあった。「なるほど→分かりました」。どうしてそう言うのかと考えていたら、その理由もすぐ教えてくださった?!改肯陇稳摔椤氦胜毪郅伞护妊预铯欷毪韦蚝盲蓼胜と摔舛啶い韦恰ⅳ扦欷惺工铯胜し饯いい扦?。一番適當(dāng)な言い方は『分かりました』です」。たった4文字の言葉についてこんなに丁寧に説明してくださったことにびっくりし、感動した。

また、先生が文を訂正する時に「→」を使って誤文と正しい文を両方記すのは、より分かりやすくするための配慮であることも分かった。先生は1、2年生だけでなく3、4年生に対しても不自然な文を見たら必ず訂正している。日本人はあいまいな民族であると言われているが、先生の行動は単刀直入という感じだ。

「鈴木先生とチャットするのは面倒だな。いつも訂正されると日本語の自信がなくなっちゃうよ」とよく友達(dá)から文句を聞く。先生もそのことはご存知のようだが、あまり気にしないようだ。「たくさん書いて、たくさん間違ってください。そうすればどんどん上達(dá)します。語學(xué)は辭書や教科書だけでは分からない知識が山ほどあります。ですから、分からないことはどんどん遠(yuǎn)慮せずに聞いてください」とよくおっしゃっている。

全ての間違いは成長への道。その道を教えてくれる人に感謝の気持ちを持つべきだと私は思っている。良薬口に苦し。先生が工夫をし、「→」を使って文を訂正してくださるのは本當(dāng)にありがたいことなのである。社會に出たら、自分のミスを先生のように熱心に訂正してくれる人は少ないだろう。そして、自分のミスが簡単に許してもらえることもありえない。大きなミスを避けるには、小さなミスから心に留め、指摘され次第直す習(xí)慣をつけておくことだ。そうすれば日本語をマスターできるだけではなく、人生も明るい未來を迎えられるだろう。

だから、今度日本人の彼女と中國語で話す時は、きっと遠(yuǎn)慮せずに、鈴木先生のように「→」を使って訂正してあげようと決意した。(編集/北田

※本文は、第十二回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集「訪日中國人『爆買い』以外にできること」(段躍中編、日本僑報(bào)社、2016年)より陳怡さん(浙江農(nóng)林大學(xué))の作品「鈴木先生の矢印」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報(bào)社の許可を得て掲載しています。

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