2008年5月12日に発生した四川大地震。四川省には多くの少數(shù)民族が居住しているが、震源となったアバ?チベット族チャン族自治州[シ文]川（ぶんせん）県には「雲(yún)の上の民族」とも呼ばれるチャン族（羌族）が特に多く住んでいる。チャン族とはどんな民族なのか。以下にまとめてご紹介する。

【その他の寫真】

■人口

30萬(wàn)6072人（2000年現(xiàn)在）

■地域

主に四川省アバ?チベット族チャン族自治州およびその付近の地區(qū)に居住しており、特に茂[シ文]チャン族自治県に集中している。その他は漢族、チベット族、回族などの民族とともに暮らしている。

■言語(yǔ)

チャン語(yǔ)を使い、この言葉は漢?チベット語(yǔ)系、チベット、ミャンマ語(yǔ)族、チャン語(yǔ)派に屬する。南北の2種類の方言があり、一つの方言は5つの地方の言葉に分かれている。チャン族のほとんどは漢語(yǔ)に通じている。チャン族には自民族の文字がなく長(zhǎng)年、漢語(yǔ)の文字を使っている。

■宗教

チャン族は昔から萬(wàn)物に霊魂があるとする原始宗教を信仰してきたが、チベット族と一緒に暮らしている少數(shù)のチャン族はラマ教を信仰している。

■歴史?文化

チャン族は中國(guó)における悠久な歴史を持つ民族の一つである。甲骨文字の資料の中には、早くも3000年前の殷の時(shí)代のチャン族に関する記載があり、主に中國(guó)の西北部と中原地區(qū)に住んでいたということである。唐の時(shí)代に、チャン族の一部はチベット族に同化され、また一部の人たちは漢族に同化された。

◇現(xiàn)在、四川省西北部に住んでいるチャン族は古代チャン族の一分支である。

◇チャン族は自分たちのことを「爾瑪」、あるいは「爾[口羊]」と稱し、「地元の人」という意味である。

◇トウモロコシ、大豆栽培を主とする農(nóng)業(yè)に従事している。チャン族の居住區(qū)は山峰が幾重にも重なりあい、河川が縦橫に流れており、またここはパンダと、西遊記に登場(chǎng)する孫悟空のモデルとされるキンシコウの主な生息地でもある。

◇新中國(guó)成立後、民主改革、社會(huì)主義改造および改革開(kāi)放の洗禮を経て、長(zhǎng)い歴史をもつこのチャン族は、活力をよみがえらせた。農(nóng)業(yè)生産をはじめ、その他さまざまな業(yè)種において大きな発展を遂げている。特に水利施設(shè)、上水道と電力などの事業(yè)が大いに発展し、彼らの住んでいる山間地帯には、小型水力発電所があちこちに建設(shè)されている。