2008年6月19日、広州日報(bào)は米、小麥など穀物の密輸が盛んになっていると報(bào)じた。広東省広州市の黃埔港稅関はここ1カ月間で7件もの穀物密輸を摘発、深センでは16件もの輸出小麥の関稅脫稅事件が摘発された。

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原油価格の高騰、一部農(nóng)産地での災(zāi)害と不作、そして投機(jī)マネーの流入などの要因が重なり、世界的に穀物価格の上昇が続いている。中國でも食料品価格を中心にインフレは続いているが、米の価格は國際価格と比べ4分の1と極めて安価に抑えられている。市場経済を?qū)毪筏恐袊坤?、穀物、電気、ガソリンなどの重要な製品はいまだ政府の統(tǒng)制のもとにある?！该裆工颔攻愆`ガンに掲げる胡錦濤（フー?ジンタオ）政権は今年年初にインフレ対策を最重要課題に掲げたこともあり、國內(nèi)外の価格差が広がる中でも統(tǒng)制価格の値上げに慎重な姿勢を見せている。

しかし、4分の1という価格差の誘惑が密輸事件を増加させている。稅関によると、「木製ボード」「浄水剤」などさまざまな製品に偽裝しての密輸が摘発されているという。安い穀物価格を達(dá)成するため、政府は農(nóng)家に多額の補(bǔ)助金を出しているが、関稅を支払わずに密輸すれば政府の資金が海外に流出しているのとほぼ同義になる。中國政府は稅関での検査強(qiáng)化など対策を進(jìn)める方針だが、現(xiàn)狀の価格統(tǒng)制が存在する限り密輸の撲滅は不可能と見られている。（翻訳?編集/KT）