日本の中國人留學生殺害事件で再び論議、「中國の法律で容疑者を裁けないのか」―中國メディア

人民網日本語版    2017年11月16日(木) 0時50分

拡大

16年11月、中國人留學生?江歌さんがルームメートの元交際相手に殺害される事件が起きた。海外で中國人が巻き込まれる事件が増えており、裁判管轄権をめぐる一連の疑問の聲が巻き起こっている。寫真は死刑を求めて日本で署名活動をする江歌さんの母親。

2016年11月3日未明、山東省青島市出身の女子留學生?江歌(ジアン?ガー)さんが當時ルームメートだった劉●(リウ?シン、●は品の口が金)さんを東京都中野區(qū)の中野駅まで迎えに行き、住んでいたマンションまで帰ってきた際、入り口で劉さんが以前交際していた男性に出會って口論となり、江さんが殺害されるという事件が起こった。殺害された江歌さんの母親と劉さんが面會する様子を撮影した動畫がこのほど公開され、この事件が再び世間の注目を集めることとなった。數(shù)年前から、ニュージーランドや米國で中國人が刑事事件に巻き込まれる事件がたびたび発生し、國外で発生した刑事事件の裁判管轄権をめぐる一連の疑問の聲が巻き起こっている。國際條約と中國の法律では、この種の事件の裁判管轄権について、具體的にどのような規(guī)定が設けられているのだろうか。検察日報が伝えた。

「屬領に基づく裁判管轄権」の原則に関する規(guī)定によると、ある國の國民が他國で刑事犯罪を起こした場合は、犯罪事件が起きた國の法律を優(yōu)先とする原則で処理が進められる。つまり、犯罪が発生した國が優(yōu)先的に裁判管轄権を有することになる。江歌事件を例にとると、事件は日本で発生したため、たとえ事件の容疑者と被害者がいずれも中國人であっても、「屬地主義」の原則に基づき、日本の刑法によって犯罪に対する審判が行われる。このような特性から、「屬地主義」の原則は、海外で発生した犯罪事件に対して裁判所轄権を適用する上での「黃金ルール」とも呼ばれる。したがって、中國人が海外で犯罪者による権利侵害事件に巻き込まれた時には、ただちに警察に通報し、現(xiàn)地の司法機関に犯罪をめぐる事実を申し立てる必要がある。そうして初めて、現(xiàn)地の法律によって犯人は相応の処罰を受けることとなる。

「中國人による犯罪について、中國の法律は、容疑者に対する追訴権を認めているのか?」という一歩踏み込んだ疑問の聲が、多くのネットユーザーから上がっている。もちろん、法律には明確な規(guī)定がある。中國刑法第10條は、「中華人民共和國以外の外國において犯罪を起こした者についても、中國の刑法に基づき刑事責任を負うものとする。外國で裁判を受けた場合でも、その犯罪行為について中國の刑法に基づいて刑事責任を追及することができるが、外國で言い渡された刑の執(zhí)行を受けた者は、中國での刑の執(zhí)行が免除または減軽される」と規(guī)定している。つまり、江歌事件について見ると、劉さんの元交際相手の容疑者は、日本で刑事罰を受けた後でも、中國の司法機関は依然、法律に基づいて追訴権を行使できる。

だが、追訴権を行使するためには、「容疑者が中國に帰國すること」という條件が満たされる必要がある。犯罪容疑者が中國國內にいるという條件を満たしているならば、刑法第10條の規(guī)定が適用できる。最高人民法院の「『中華人民共和國刑事訴訟法』の適用に関する解釈」第8條では、「その入境地または出國前の居住地の人民法院が管轄する。被害者が中國人である場合も、被害者の出國前の居住地の人民法院が管轄する」と規(guī)定されている。具體的にこの事件に當てはめてみると、もし劉さんの元交際相手が中國に帰國し、刑事責任を追求する際には、その入境地または出國前の居住地の人民法院が管轄する。あるいは、被害者の江歌さんの出國前の居住地の人民法院が管轄することも可能だ。

「外國で起こした犯罪に関して、中國が裁判を引き継ぐことはできないのか?」―江歌さんの母親と劉さんの面會動畫を見た多くのネットユーザーが、この疑問を話題に出した。容疑者が犯罪を起こした國で裁判を受ける前に中國に帰國した場合は、中國の刑法の規(guī)定を直接適用し、その刑事責任を追及することができる。この場合、中國がその國と犯罪容疑者の引き渡しに関する協(xié)議合意を締結しているか否かにかかわらず、容疑者が中國の國籍を持っていれば、自國民は引き渡さないという原則を採用しており、「自國民不引渡しの原則」と呼ばれる。これに対し、犯罪容疑者が外國にいた場合は、両國が犯罪容疑者の引き渡しに関する二國間條約を締結しているか否かにかかわらず、「屬地主義」の原則が優(yōu)先的に適用される。(提供/人民網日本語版?編集/KM)

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!今回はワン?ホーディー特集!その魅力に迫ります。詳しくはこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務提攜

Record Chinaへの業(yè)務提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務提攜