2017年11月19日、米華字メディア?多維新聞網(wǎng)は、先日明らかになった中國高速鉄道の手抜き工事問題について「いったい黒幕は誰なのか」とする記事を掲載した。

先日、中國の「名刺」とも言える高速鉄道に手抜き工事のスキャンダルが持ち上がった。開通して1年に満たない滬昆高速鉄道の貴州エリアでトンネルの水漏れなど施工の品質(zhì)問題を指摘する內(nèi)部文書が明らかになり、世間の注目を集めたのだ。これまでの報道によると、中國鉄路総公司の特別検査グループによる調(diào)査で、プロジェクトの施工業(yè)者、監(jiān)督管理機(jī)関、設(shè)計業(yè)者、第三者検査機(jī)関いずれにおいても問題が見つかった。

問題が見つかった複數(shù)の施工業(yè)者は中國鉄建の子會社であり、中國鉄建は今年上半期の報告書に「業(yè)界の性質(zhì)や施工環(huán)境により、企業(yè)の生産過程における安全品質(zhì)に終始一定のリスクがある」と明記していたという。

また、監(jiān)督管理機(jī)関には検査や監(jiān)督上の怠慢や隠蔽、設(shè)計業(yè)者には地質(zhì)調(diào)査作業(yè)の不足や設(shè)計変更の手落ち、図面提供の大幅な遅延、現(xiàn)場との整合不足、第三者検査機(jī)関には検査結(jié)果と実際の狀況の著しい乖離（かいり）といった問題が見つかったという。さらに、建設(shè)事業(yè)者である滬昆客専貴州公司についても、設(shè)計や現(xiàn)場の管理不行き屆き、漏水したトンネルの施工管理不足、開通後における線路周辺の環(huán)境パトロール?保護(hù)不足といった問題の存在が指摘された。

記事は「問題発覚後、中國鉄路総公司の工事管理センター責(zé)任者は『旅客の安全を第一に考えてきた。どんな安全リスクも決して容認(rèn)せず、工事における品質(zhì)問題は絶対なおざりにしない』と語った。滬昆高速鉄道は、中國の『八縦八橫』と呼ばれる中長期鉄道整備計畫における大動脈の一つ。中國高速鉄道は、中國製品の名刺的な存在になりつつあるが、路線の計畫、施工、品質(zhì)管理の一つでも問題が起きればその名譽(yù)に傷がつき、長年の努力が水泡に帰すことになりかねない」と論じている。（翻訳?編集/川尻）