2008年7月24日、新華社サイトの「新華網(wǎng)」は今年5月に発生した詐欺事件の詳細(xì)を報道。インターネット上にニセのニュースサイトを開設(shè)し、ニセの記者を使って中國全土の行政部署から存在しないサイトの購読料金をだまし取っていた事件は國內(nèi)の犯罪史上初の特異な事件だった。

【その他の寫真】

今年5月29日、河北省行唐県公安局は警察車両に乗っていた自稱『中國法治網(wǎng)』記者3人を通報により調(diào)べたところ、運(yùn)転手は警察関係者ではなく、車のプレートも偽造でニセの警察車両であることが判明。3人の名刺に記載されたアドレスは確かに「中國法治網(wǎng)」のサイトであり、記者紹介欄には彼ら3人の氏名が。だが彼ら3人が所有していた身分証明書には國家新聞出版署の印がなく、河北省各地の行政部門から支払われた同サイト內(nèi)の有料情報定期購読料の領(lǐng)収証控え約20萬元（約300萬円）分を所持しており、その場で5000元の賄賂提供を警官に匂わせたため、犯罪の疑いは濃厚に。

翌30日、同県公安局は精鋭警官10數(shù)人を北京に派遣。國務(wù)院新聞弁公室インターネット局、國家新聞出版総署、司法部法制宣伝司、公安部と合同で特別捜査班を結(jié)成。調(diào)査の結(jié)果、問題の「中國法治網(wǎng)」が非合法のサイトであることが判明。事務(wù)所の家宅捜索で押収されたパソコンから、詐欺の実行犯であるニセ記者80人以上を有する大がかりな犯罪集団であることが明らかになった。その被害総額は中國全土で100萬元（約1500萬円）にのぼると見られている。

現(xiàn)在「中國法治網(wǎng)」で検索すると同名のサイトが中國で3件あり、そのうちの1件はすでに削除されている。（翻訳?編集/本郷）