2017年11月30日、北朝鮮が行った新型大陸間弾道ミサイル（ICBM）発射をめぐり、米華字メディアの多維新聞は「中國(guó)が北に対する『奧の手』をいつまでも使わないのはなぜか？」と題する記事を掲載した。

米國(guó)のヘイリー國(guó)連大使は29日（日本時(shí)間30日）、國(guó)連安全保障理事會(huì)の緊急會(huì)合でトランプ米大統(tǒng)領(lǐng)が中國(guó)の習(xí)近平（シー?ジンピン）國(guó)家主席に北朝鮮に対する石油の禁輸措置を求めたことを明らかにした。記事は「ヘイリー氏は、原油が北朝鮮の核開発の原動(dòng)力になっていると指摘した」と伝え、「北朝鮮に対する致命的武器となる原油を握っているのが中國(guó)。しかし中國(guó)は全面的な禁輸を見送る態(tài)度を取り続けてきた」と説明。その理由として、ある専門家から「突然の政権崩壊に対する中國(guó)の恐れ」を指摘する聲が上がったことを紹介している。

記事によると、この専門家は「突然の政権崩壊が引き起こす収拾不能な局面を中國(guó)は恐れている」として、大量の難民流入と米軍の支援下での半島統(tǒng)一を指摘。後者は「中國(guó)が最も目にしたくない情景」なのだそうだ。

記事はまた、禁輸に踏み切れば北朝鮮は中國(guó)に対して強(qiáng)烈な怒りを示すだろうと述べ、中國(guó)側(cè)の一部専門家の間に「供給を斷つ場(chǎng)合、政府が懸念するのは巨大な地政學(xué)的変化。北朝鮮の目が完全に米國(guó)に向いてしまい、米國(guó)との単獨(dú)交渉を試みる事態(tài)となれば北東アジア情勢(shì)は完全に変わってくる」との見方があることを紹介。これとは別に、「一旦供給を停止すると中朝間のパイプラインにさびが生じてしまい、輸送再開が困難になる」という技術(shù)的な問題を「中國(guó)が禁輸に踏み切らない原因かもしれない」として取り上げている。（翻訳?編集/野谷）