観覧チケットの売れ行き不振が報(bào)じられていた韓國?平昌（ピョンチャン）五輪だが、開幕まで50日を切った12月22日、チケットの平均販売率が61％に達(dá)したことが明らかになった。販売目標(biāo)107萬枚のうち65萬5000枚が売れたといい、人気種目のアルペンスキーやショートトラックなど、販売率が70?80％に達(dá)した種目もある。2018年の年明けから団體販売が本格化すれば、完売の種目も続出すると予想されている。

販売率100％も見えてきたという朗報(bào)だが、ここへきて韓國の複數(shù)のメディアが相次いで「次なる心配」について報(bào)じた。懸念されているのは、韓國で以前より社會(huì)問題化している「ノーショー（予約不履行）」が、五輪でも橫行するのではないかという點(diǎn)だ。

ソウル新聞は、特に企業(yè)や地方自治體などが無料で提供した一部種目のチケットについて、「履行率」が50％にも満たない可能性があると伝えている。実際、五輪1年前の今年2月に行われたテストイベントのうち、スノーボードビッグエアでは前売りチケットを手にした観客の実に88％が、人気種目のショートトラックでも27％がノーショーだったという。

五輪組織委も、がらんとした客席は何としても避けたいと対策を講じている。組織委によると、寒さによるノーショーが多く予想される屋外雪上種目では當(dāng)初より定員以上のチケットを発行したり、幕を使って物理的に観客席の規(guī)模を縮小したりしている。またボランティア2萬人を動(dòng)員し、「ノーショーによる空席を直ちに埋めるシステム」を構(gòu)築済み。さらに生徒?児童による競技観戦を「參加型の授業(yè)履修」として認(rèn)める案を、教育部と協(xié)議中とのこと。

ノーショーを懸念すべきは観客席だけではない。朝鮮日報(bào)は、五輪ボランティアや聖火ランナーのノーショー問題に觸れている。今年5月に韓國で開催されたU?20サッカーワールドカップ大會(huì)では登録ボランティアのノーショーが13％に上り、同様の問題が五輪でも起こることが懸念される。また11月から韓國で始まった聖火リレーには毎日100人ほどのランナーが參加するが、ランナーの「ドタキャン」対策のため予備ランナーを常に1割ほど用意しておくのが現(xiàn)場関係者の「定石」だそうだ。

しかしソウル新聞が指摘する通り、「成熟した市民意識(shí)と約束文化の定著」がなければ、どんな対策を持ってもノーショー根絶には限界がある。聯(lián)合ニュースもこの問題を取り上げ、「ノーショーはサービス提供者に経済的損失を與えるだけでなく、利用者の機(jī)會(huì)まで剝奪する行為だ」とし、「世界的なイベントである五輪を前に、市民らの責(zé)任意識(shí)の改善が急がれる」とまとめた。（編集/吉金）