中國共産黨機(jī)関紙?人民日?qǐng)?bào)系國外ニュースサイトの海外網(wǎng)は5日、韓國では「爆買い」を目當(dāng)てに中國人観光客を極端に重視する現(xiàn)象が続いており、日本人客からは「冷遇されている」との聲が出ていると紹介した。韓國國內(nèi)からも同現(xiàn)象を「構(gòu)造的弊害」と指摘する聲が出ているという。

韓國では2013年に就任した樸槿恵（パク?クネ）大統(tǒng)領(lǐng)が親中政策を加速させたこともあり、韓國を訪れる中國人客は激増した。しかし、韓國に高高度防衛(wèi)ミサイル（THAAD）が配備されることになると、中國は自國にとって大きな脅威になると猛反発。両國関係は冷え込み、中國から韓國への団體旅行は17年3月を最後に途絶えた。

韓國を訪れる中國人客は、かつては中高年世代による団體旅行客が多かったが、2015年ごろには主に個(gè)人旅行をする20?30年代の若者層が訪韓中國人の過半數(shù)となるなど、中國人の韓國旅行の主力は個(gè)人旅行に切り替わっていた。しかし中國から韓國への団體旅行の途絶は、両國関係の冷え込みを象徴する出來事でもあった。

その後、11月末ごろには団體旅行が再開されるなどの報(bào)道も出始めた。一部の旅行団がキャンセルされたとの報(bào)道もあり今後の推移に不明な面はあるが、韓國では中國人客全體の増加を物語る現(xiàn)象とする観測(cè)が出ている。実際、11月20日から24日までの中國人による韓國入國の個(gè)人ビザ申請(qǐng)は前年同期比12％の2萬1000件と、8カ月ぶりに増加したという。

一方で、韓國の旅行業(yè)界は中國人客の減少で大きな打撃を受けたにもかかわらず、體質(zhì)は改まっていないとの指摘もある。海外網(wǎng)は、韓國メディアの東亜日?qǐng)?bào)の5日付記事を紹介。韓國を訪れた日本人客の一人は、免稅店內(nèi)の各種表示が中國語だけであり英語表示すらないことや、店內(nèi)放送も中國語だけ、中國の銀聯(lián)カードで決済すれば価格が割り引きになるなど、中國人だけを極端に優(yōu)遇する店の方針に「中國がいくら大きな市場と言っても、私はソウルに來て歓迎されていないような感じがした」と不満を示したという。

韓國國內(nèi)からも、旅行業(yè)界のビジネスモデルが中國人偏重、特に買い物による利益獲得ばかりを求める方式に硬直化しているとの批判が出ている?！窽HAADによる波亂がなかったら、韓國の旅行業(yè)界がどれほど退化しているか、なかなか分からなかっただろう」とする記事も発表されたという。

海外網(wǎng)は、韓國政府も旅行業(yè)界における中國人客偏重に対して問題意識(shí)を持っているが、業(yè)界の反応は鈍いと指摘。政府は中近東や東南アジア、歐米からの観光客も誘致する「市場多元化」という“処方箋”を提示したが、免稅店関係者からは「中國人客が戻ってきた。営業(yè)のやり方を変える必要があるとは思えない」などの聲が出ていると紹介した。

また、中國人客が激増した時(shí)期に韓國の旅行會(huì)社に「安売り路線」が定著したことも、業(yè)界の構(gòu)造改革を困難にしている。中國人客が激減した時(shí)期に東南アジアからの客を誘致しようとしたが、「低価格」以外に旅行の魅力を示すことができず、旅行の質(zhì)は低落していったという。

韓國では観光學(xué)の研究者からも、「國家レベルの意識(shí)で問題を意識(shí)して抜本的な改善方法を定めなければ、旅行業(yè)の危機(jī)が最終的には韓國の國家ブランドの退化になっていく」との聲が出ているという。（翻訳?編集/如月隼人）