■■■■■2008年8月9 日 ■■■■■

【その他の寫真】

8日午後8時(shí)に行われた北京五輪の開會(huì)式。當(dāng)日は朝から曇り空で、蒸し暑く、いつ雨が降り出してもおかしくない天気。北京市郊外では密雲(yún)區(qū)で40ミリ、順儀區(qū)で22ミリとまとまった雨が降っていたにもかかわらず、開幕式會(huì)場(chǎng)の國(guó)家體育場(chǎng)（愛(ài)稱：鳥の巣）ではポツリともこなかった…。

これについて、気象當(dāng)局はいわゆる「人工消雨」作戦を決行したことを明らかにした?！溉斯は辍工趣?、雨を降らせる雲(yún)周辺にミサイル弾を打ち込んで、降雨を防ぐというもの。仮に雨が降った場(chǎng)合、式典で披露されるパフォーマンスを大幅に変更しなければならないため、今回の“作戦”は國(guó)家の威信をかけた重大事となった。

気象當(dāng)局側(cè)は1000発あまりのミサイル弾を打ち込み、國(guó)家體育場(chǎng)上空の雨雲(yún)を蹴散らすことに成功。気溫30度前後で蒸し暑かったものの、「雨を降らせない」という最大の演出で、北京五輪のスタートを成功に導(dǎo)いた。

中國(guó)気象局の鄭國(guó)光局長(zhǎng)によると、人工消雨による天気操作は五輪史上初めてのことだということだ。

降水確率41パーセントといわれ、決して「楽観視」されていなかった開會(huì)式當(dāng)日の天気。だが、ついに自然に働きかけて、天気まで変えてしまうことに中國(guó)は手をつけてしまった。何が何でも成功に導(dǎo)きたいという中國(guó)の強(qiáng)い思いを感じる取り組みだが、何となく…末恐ろしいような気もする。

＜注：この文章は筆者の承諾を得て個(gè)人ブログから転載したものです＞

■筆者プロフィール：朝倉(cāng)浩之

奈良県出身。同志社大學(xué)卒業(yè)後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ?ニュース?ドキュメンタリー等の制作?取材に関わる。現(xiàn)在は中國(guó)にわたり、中國(guó)スポーツの取材、執(zhí)筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中國(guó)國(guó)際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。