北京五輪サッカーは10日、1次リーグ2戦目が各地で行われた。C組の中國(guó)は秦皇島でベルギーに0?2で破れ、これで最後にブラジル戦を殘した狀態(tài)で勝ち點(diǎn)1。早くも決勝トーナメント進(jìn)出は絶望的となった。

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実質(zhì)的に指揮権をもつ殷鉄生ヘッドコーチは次のブラジル戦について「世界最高水準(zhǔn)の學(xué)習(xí)の機(jī)會(huì)」と語(yǔ)り、すでに諦めモードが漂っている。ただそれでも、オリンピック代表は一國(guó)のスポーツシーンを背負(fù)って立つチーム。「次」のために、今度こそ高い運(yùn)動(dòng)能力を持つ選手たちの「本當(dāng)の姿」を見(jiàn)せてほしいと思う。

ただ、やはり疑問(wèn)に思うのは、今回の五輪代表の結(jié)果について、「誰(shuí)が責(zé)任を取るのか」そして「どう結(jié)論付けるのか」である。ドゥイコビッチという外國(guó)人監(jiān)督を招き、相當(dāng)の費(fèi)用と手間をかけて、チームを強(qiáng)化してきた。その上での今回の結(jié)果をどう位置づけるのか?，F(xiàn)場(chǎng)で指揮をとった殷鉄生ヘッドコーチか…実質(zhì)的に指揮権を奪われたドゥイコビッチ氏か…それともサッカーファンの非難が集まっている中國(guó)サッカー協(xié)會(huì)か。やはり、戦った選手たち全員に責(zé)任があったと片付けるのか。

前回、このブログで「中國(guó)サッカーは末期癥狀」とのコラムを掲載し、それが中國(guó)語(yǔ)に翻訳され、中國(guó)メディアを中心に大きな反響を受けた。賛否両論入り混じり、中國(guó)國(guó)內(nèi)で多くの賛否をいただいたが、私がその記事で一番問(wèn)題にしたかったのは、まさに今このときのことだ。

様々な要因が重なって、指導(dǎo)者を変えざるを得なくなったことはやむを得ないが非常に殘念だ。なぜなら、中國(guó)サッカーのすぐ先の未來(lái)を擔(dān)う選手たちの強(qiáng)化方針、五輪に向けて行ってきた取り組みが正しかったのか、誤っていたのかを検証する機(jī)會(huì)を失ってしまったからだ。誤っていたとしたら、何が足りないのか、どのような方向性ならば良かったのか。それをはっきりと結(jié)論付ける機(jī)會(huì)を失ったのだと思う。

もし、最後までドゥイコビッチが先頭に立っていたとしたら、たとえ同じ結(jié)果であったとしても、まず単純にファンはドゥイコビッチに責(zé)任を問(wèn)うて、ある意味「溜飲を下げる」だろう。ドゥイコビッチの戦略と選手起用、サッカー協(xié)會(huì)の強(qiáng)化策に何らかの問(wèn)題があったことがはっきり明確となり、これを分析して、次の4年間、次のW杯に向かうことができる。

そして、近視眼的に五輪とW杯を見(jiàn)てきたことを反省し、中國(guó)サッカーを「草の根」から変えていかなければならないことを?qū)g感するだろう。一部の省では始まっている「各年代に応じた強(qiáng)化と明確な指針」が必要であることを痛感するはずだ。

だが、試合が終わった後、（まだ望みがなくなってはいないとはいえ）なぜか、中國(guó)サッカーについてすっきりとしないのはなぜだろう。正しかったこと、誤っていたことを反省する機(jī)會(huì)が失われ、全てがあいまいなまま、試合が終わってしまったという感じがしてならない。

だが、それでも高い潛在能力を感じさせる中國(guó)サッカーが日本と並んでアジアサッカーを引っ張っていくのを望む気持ちは変わらない。今回の敗戦から、何を?qū)Wぶか、どう変わっていけばいいのか…中國(guó)サッカーファンは「次」に希望を持って、決して見(jiàn)捨てず、見(jiàn)守っていってほしいと思う。

＜注：この文章は筆者の承諾を得て個(gè)人ブログから転載したものです＞

■筆者プロフィール：朝倉(cāng)浩之

奈良県出身。同志社大學(xué)卒業(yè)後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ?ニュース?ドキュメンタリー等の制作?取材に関わる?，F(xiàn)在は中國(guó)にわたり、中國(guó)スポーツの取材、執(zhí)筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中國(guó)國(guó)際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。