Record China 2017年12月12日(火) 20時40分
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中豪の対立がエスカレートしている。オーストラリアのターンブル首相は9日、中國語を交えて故?毛沢東主席による中國の建國宣言をパロディーのように使い中國を批判。中國側も猛反発した。寫真はキャンベラ。
中國とオーストラリアの対立がエスカレートしている。直接のきっかけは、オーストラリアのターンブル首相が5日、外國勢力による政治介入を防ぐために、外國からの政治獻金を禁止すると発表したことだった。9日にはターンブル首相が中國語を交えて故?毛沢東主席による中華人民共和國の建國宣言をパロディーのように用いて中國を批判。中國側もターンブル首相を改めて批判するなど、「舌戦」はエスカレートしている。
ターンブル首相は5日の時點で「中國の影響について懸念すべき報告がある」などと述べ、政治介入を防ぐべき外國勢力として中國を想定していることを示した。
中國外交部の耿爽(グン?シュアン)報道官は8日の定例記者會見で、ターンブル首相の発言と同発言を支持したオーストラリア議會を「オーストラリアの一部メディアの無責任な報道に、無原則に迎合するもの。中國に対する偏見に満ちている」などと批判した。
ターンブル首相は9日、耿報道官の発言を受け、「現(xiàn)代中國は1949年に建立された。當時の中國には『中國人民站起來了(ジョングオ?レンミン?ジャンチライ?ラ)』との言い方が発生した。これは『中國人民は立ち上がった』を意味し、主権の表明であり、誇りある言い方だ」と、中國語を交えて語った。
ターンブル首相ははさらに、「ならば、ここでわれわれも言わねばならない?!亥`ストラリア人民は立ち上がった』、『澳大利亜人民站起來了(アオダーリーヤー?レンミン?ジャンチライ?ラ)』だ」と述べ、自國政治における中國の影響力行使を阻止するのは、自國の主権問題との考えを示した。
「中國人民站起來了」は、故毛沢東主席が1949年9月21日、中華人民共和國政府の在り方を決めるために開催した全國政治協(xié)商會議第1回全體會議で述べた発言で、同年10月1日に北京市內の天安門上で述べた「中華人民共和國が成立した!」の言葉と並び、「新中國」の到來を象徴する宣言と受け止められている。
毛主席については、その後の無謀な政策推進や陰濕な権力闘爭に対する批判はあるが、中國共産黨も多くの一般中國人も、中華人民共和國を発足させたのは偉大な功績と認めており、建國宣言については「歴史的名文句だ」と受け止めることが一般的だ。また、現(xiàn)在の習近平國家主席は毛沢東主席を敬愛しており、それだけに毛沢東時代の共産黨の権威を取り戻すべく、権力集中を進めているとの見方もある。
中國および習近平政権の神経を逆なでるようなターンブル首相の発言に、中國側は改めて反発。共産黨機関紙の人民日報は11日付で、「オーストラリアは中國に対して、事実を知ることから出発せよ」と題する論説を掲載。「政治屋が事実と異なるメディアの報道に見境なく迎合し、『対中関係に境界線を引く必要がある』と表明さえした。偏見に満ちた言行は中豪関係の正常な雰囲気を壊し、下手な『二人羽織』が両國の相互信頼と協(xié)力の基礎に打撃を與えた」などとして、ターンブル首相を非難した。
また、中國外交部の陸慷(ルー?カン)報道官は同日午後の定例記者會見で、「オーストラリアの指導者の発言に、中國は関心を持っている。オーストラリア側の一部の人に対して、自らのイメージと中豪関係を損ねるような発表はやめるようお勧めする」など、直接の非難は避けつつも、不快感を示した。(翻訳?編集/如月隼人)
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