2017年12月12日、中國(guó)紙?新京報(bào)は、フィリピンの首都マニラにこのほど、慰安婦を象徴するフィリピン人女性の像が設(shè)置されたことに関連し、慰安婦問題をめぐる各國(guó)の動(dòng)きをまとめた。

記事はまず、フィリピンの政府機(jī)関「フィリピン國(guó)家歴史委員會(huì)」がこのほど、マニラで慰安婦像の除幕式を行い、「第2次世界大戦中に舊日本軍により強(qiáng)制連行された約1000人のフィリピン人慰安婦を記念した」と伝えた。

その上で、「舊日本軍は數(shù)十萬のアジア女性を慰安婦とし、中國(guó)、韓國(guó)、北朝鮮のほか、一部の東南アジアの國(guó)も日本による慰安婦行為の犠牲者となった。大まかな統(tǒng)計(jì)によると、世界には50を超える慰安婦記念物や記念館があり、その多くが中國(guó)、韓國(guó)、フィリピンに集中している」と伝えている。

記事は中國(guó)の狀況について「日本の慰安婦制度の最大の被害者であり、統(tǒng)計(jì)によると、1937年から45年にかけて少なくとも20萬人の中國(guó)人女性が慰安婦になることを余儀なくされた」と指摘。中國(guó)には現(xiàn)在、上海、南京、黒竜江省、雲(yún)南省に四つの慰安婦陳列館があるとし、2015年12月に開館した「南京利済巷慰安所舊跡陳列館」は、中國(guó)本土初の慰安婦をテーマとした記念館であり、アジア最大規(guī)模で最も保存狀態(tài)が良く、生存している元慰安婦が公認(rèn)する唯一の建築物だと紹介した。

またその1年後には、上海師範(fàn)大學(xué)に中國(guó)初の慰安婦歴史博物館が開館し、同日二つの新しい慰安婦像が設(shè)置されたとし、その他にも、中國(guó)は他國(guó)と共同で「慰安婦の聲」プロジェクトを立ち上げ、16年に中國(guó)本土、臺(tái)灣、韓國(guó)、オランダ、フィリピン、東ティモール、インドネシア、日本と共同で、関連資料の世界遺産登録を申請(qǐng)し、計(jì)2744件の資料を提出したが、まだ登録されるに至っていないと伝えた。

韓國(guó)の狀況については、「第2次世界大戦中に日本の植民地になった朝鮮半島も災(zāi)難を避けることはできなかった」とし「韓國(guó)政府に登録されている元慰安婦は238人だが、相次いでこの世を去り、33人しか生存していない」と紹介。韓國(guó)政府が今年11月23日、毎年8月14日を「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」に指定し、被害者の死去時(shí)に遺族へ葬儀費(fèi)を支給することなどを盛り込んだ慰安婦被害者生活安定支援法の改正案を可決したこと、韓國(guó)の市民団體が16年末、釜山の日本総領(lǐng)事館前に韓國(guó)內(nèi)37體目の慰安婦像を設(shè)置したことなどを伝えた。

記事はさらに「フィリピンを含む一部の東南アジア諸國(guó)も日本の慰安婦制度の影響を受けている」とし「公式資料によると、フィリピンは1942年から45年にかけて日本の植民地になり、この間、約1000人のフィリピン人女性が慰安婦被害者となった。だが関連組織によって記録されたフィリピンの元慰安婦はわずか174人で、うち100人以上がこの世を去った」と紹介。今月8日、在マニラ日本大使館や官公庁があるロハス大通り沿いの遊歩道に設(shè)置された慰安婦像について、目隠しをされた民族衣裝姿の女性が立っているデザインで、臺(tái)座には「日本占領(lǐng)下で虐待の被害に遭ったフィリピン人女性の記憶」などと記されていると伝えた。フィリピンに慰安婦像が設(shè)置されるのは今回が初めてだと紹介した。

最後に米國(guó)の狀況については「アジア以外で慰安婦記念碑が最も多い場(chǎng)所だ」とし、今年9月22日にサンフランシスコ市の聖マリア広場(chǎng)に慰安婦像及び碑文が設(shè)置され、同市は米國(guó)內(nèi)で慰安婦記念碑を有する7番目の都市になったと紹介。像は、中國(guó)系と韓國(guó)系の団體が寄贈(zèng)したもので、中國(guó)、韓國(guó)、フィリピンの3人の少女が背中を向き合わせて手をつなぎ、そばで高齢女性が3人を見つめているというものだ。

米國(guó)內(nèi)ではこれに先立ち、カリフォルニア州グレンデール市の市立公園內(nèi)、ミシガン州デトロイト市のサウスフィールド韓國(guó)人文化會(huì)館前庭、ジョージア州ブルックヘブン市の市立公園內(nèi)に慰安婦像が設(shè)置され、バージニア州など各地に慰安婦碑があることも紹介している。（翻訳?編集/柳川）