日系ビールが中國(guó)でダメだった理由―中國(guó)メディア

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版    2017年12月15日(金) 6時(shí)50分

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日本のビール大手?アサヒグビールがこのほど保有する青島ビールの全株式の売卻を検討し始めたとのニュースが、ビール業(yè)界に日系ビールの中國(guó)での現(xiàn)狀を改めて考えさせることになった。資料寫(xiě)真。

日本のビール大手?アサヒグビールがこのほど保有する青島ビールの全株式の売卻を検討し始めたとのニュースが、ビール業(yè)界に日系ビールの中國(guó)での現(xiàn)狀を改めて考えさせることになった。北京で小売の現(xiàn)場(chǎng)をのぞくと、日系ビールを置いているスーパーは少なく、消費(fèi)者の購(gòu)入率もずっと低いままで、外食で飲めるのは日本料理店くらいだ。業(yè)界の専門(mén)家は、「ビールの特徴や口當(dāng)たりということでいえば、日系ビールは中國(guó)産ビールとそれほどはっきりした違いがあるわけではなく、競(jìng)爭(zhēng)における優(yōu)位性が弱い。また、日系ビールは中國(guó)で発展を模索する中で合併買(mǎi)収(M&A)の窓口期を見(jiàn)過(guò)ごしてしまい、歐米ブランドや中國(guó)ブランドにより徐々に隅に追いやられていった」と指摘する。

▽中國(guó)業(yè)務(wù)を縮小

消費(fèi)量世界一とされる中國(guó)ビール市場(chǎng)で、日系ビールは思うような発展を遂げられずにいる。北京で小売現(xiàn)場(chǎng)をのぞくと、日系ビールを置いているスーパーは少數(shù)で、カルフール方荘店にはアサヒビールしかなかった。外食ルートでは、主に日本料理店に卸されている。

日系ビールのスーパーや外食での狀況と対応するのは、日系ビールメーカーの中國(guó)業(yè)務(wù)の持続的な縮小だ。たとえばアサヒビールは保有する青島ビールの全株式を売卻しようとしている。同じく日系ビールメーカーのキリンビールも中國(guó)市場(chǎng)で思うような発展を遂げていない。データをみると、世界のビール市場(chǎng)では、アンハイザー?ブッシュ?インベブ(ABインベブ)とSABミラーが合併してシェアが30%を超えたのに対し、アサヒのシェアは2%、キリンは1%だ。これについてビールの専門(mén)家?方剛(ファン?ガン)氏は、「日系ビールはもともと世界規(guī)模での競(jìng)爭(zhēng)力が高くはなく、中國(guó)市場(chǎng)ではさらに競(jìng)爭(zhēng)できる可能性が低く、基本的に中國(guó)市場(chǎng)から撤退したと言っていい」と指摘する。

▽価格に優(yōu)位性なし

調(diào)査でわかったのは、日系ビールの販売不振は価格の高さと直接関係があるということだ。カルフールの店員によると、「輸入ビールでは、ドイツとベルギーの製品の売り上げが好調(diào)で、価格は5?10元(約85?170円)に集中する。一方、アサヒのスーバードライ?ドライブラックは1瓶が14.8元(約252円)で、購(gòu)入率は低い」という。また、日本料理店でアサヒやキリンを飲むと1瓶で30元(約510円)くらいする。和食バイキング?東田之村では、198元(約3300円)コースでは青島ビールと雪花ビールしか飲めず、298元(約5000円)のコースを頼まなければアサヒとキリンは出てこない。

こうした狀況について、中國(guó)食品産業(yè)評(píng)論員の朱丹蓬(ジュウ?ダンフォン)さんは、「日系ビールの標(biāo)準(zhǔn)価格は他の輸入ビールよりも高く、消費(fèi)者側(cè)からみると、価格が無(wú)駄に高いという印象があり、これが消費(fèi)者の選択に一定の影響を與えている」と述べた。

実際、日系ビールはいずれも中國(guó)市場(chǎng)を喉から手が出るほどほしがっているが、真の急成長(zhǎng)は達(dá)成できていない。一方、ABインベブとカールスバーグは都市や地域を攻略するやり方で中國(guó)市場(chǎng)の陣地を迅速に固めていった。公開(kāi)された資料によると、インベブは中國(guó)市場(chǎng)の東部での発展に集中し、ABは東北での業(yè)務(wù)に集中した。2008年に両社が合併すると、中國(guó)ビール企業(yè)上位5位に入った。その後、ABインベブは中國(guó)市場(chǎng)でM&Aを続け、カールスバーグも拉薩(ラサ)ビール、新疆ビール、蘭州黃河、寧夏ビールなどへの相次ぐ投資により、最終的に重慶ビールの買(mǎi)収に成功し、中國(guó)西部のビール市場(chǎng)で版図を広げた。

ABインベブやカールスバーグのような直接のM&Aに比べ、日系ビールメーカーの中國(guó)での発展は投資方面に集中する傾向がある。たとえばアサヒグループがこのほど述べたところでは、青島ビールへの投資は完全に財(cái)務(wù)的な観點(diǎn)から行われたものだという。業(yè)界でも日系メーカーは財(cái)務(wù)投資を偏重しすぎるきらいがあり、雙方の間にブランドやルートをめぐる?yún)f(xié)力はなく、管理権の提攜もなく、投資に力を借りて新市場(chǎng)開(kāi)拓へ乗り出すのは難しいとみられている。

方氏は、「日系ビールが中國(guó)で発展を模索する中でM&Aの窓口期を見(jiàn)過(guò)ごしてしまった。ABインベブのような世界的大手が中國(guó)市場(chǎng)で配置を加速させ、國(guó)産ブランドが次々誕生する中、日系ビールは徐々にはじき出され、市場(chǎng)での発言権が弱まっていった。また、ビール製品の特徴や口當(dāng)たりについても、日系ビールは中國(guó)産ビールとの差がはっきりわからず、競(jìng)爭(zhēng)における優(yōu)位性がはっきりしない」と指摘した。

▽高級(jí)路線(xiàn)は多難

アサヒは18年春、中國(guó)で新たに傘下に入れた歐州老舗メーカーの製品を売り出すとしている。主に上海など大都市の若い消費(fèi)層をターゲットとし、卸ルートには高級(jí)スーパーとレストランを選んだ。キリンも11年から「ジャパンクオリティー」を掲げて営業(yè)販売活動(dòng)を行い、中國(guó)高級(jí)ビール市場(chǎng)に進(jìn)出している。

ABインベブ中國(guó)エリア超高級(jí)ブランド擔(dān)當(dāng)の徐嘉宏副社長(zhǎng)は以前、「過(guò)去3年間の輸入アルコールの複合成長(zhǎng)率は大體45%を超えた。ABインベブの高級(jí)輸入アルコール製品の増加率はこの數(shù)字をはるかに上回る。同時(shí)に、中國(guó)ではABインベブやカールスバーグのような國(guó)際的アルコール醸造者が高級(jí)製品を打ち出している」と指摘。朱さんも、「たくさんのブランドが高級(jí)製品を打ち出すと同時(shí)に、アサヒは歐州ビールブランドを?qū)毪工毪长趣歉呒?jí)製品市場(chǎng)でのシェア獲得をはかろうとしてきたが、実際にはより厳しい競(jìng)爭(zhēng)に直面することになり、新ブランドには固定客もいない」と指摘した。

データによると、11?16年に、中國(guó)のビール輸入量は6400萬(wàn)トンから6億4600萬(wàn)トンに増加した。これと同時(shí)に、輸入ビールを代表とする高級(jí)ビール市場(chǎng)が急速に発展し、徐々に大衆(zhòng)化し、輸入ビールの価格は年々下がり続けている。平均単価は11年の1000リットルあたり1411.3ドル(約15萬(wàn)9000円)から16年は同1029.95ドル(約11萬(wàn)6000円)に下がった。

朱さんは、「中國(guó)の輸入ビール市場(chǎng)の規(guī)模は年々拡大する一方、利益はどんどん薄くなり、高級(jí)市場(chǎng)分野は競(jìng)爭(zhēng)がますます激しくなっている。こうした背景の中、もともと実力不足の日系ビールは高級(jí)路線(xiàn)の新製品の力を借りても発展を遂げるのは難しいだろう」との見(jiàn)方を示した。(提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/KS)

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