2022年に行われる次期韓國(guó)大統(tǒng)領(lǐng)選挙の有力候補(bǔ)として、文在寅政権の李洛淵首相と樸槿恵政権の首相だった黃教安氏が早くも浮上してきた。最新の世論調(diào)査で2人の支持率は拮抗（きっこう）。保守系の黃氏は大統(tǒng)領(lǐng)選を意識(shí)してか最大野黨に入黨し、文政権の経済政策などへの批判を強(qiáng)めている。韓國(guó)メディアが2019年2月1日付で報(bào)じた。

韓國(guó)の大統(tǒng)領(lǐng)は1期5年。文大統(tǒng)領(lǐng)の任期は2022年5月までだ。憲法で再選は禁じられている。このため、任期後半になると政界の関心は「次」に移って求心力が低下し、「レイムダック（死に體）化」する。李明博大統(tǒng)領(lǐng)や樸大統(tǒng)領(lǐng)も、その例に漏れなかった。

聯(lián)合ニュースによると、韓國(guó)の世論調(diào)査會(huì)社「リアルメーター」が1月29日に発表した22年の次期大統(tǒng)領(lǐng)への出馬が予想される政治家の支持率調(diào)査で、黃氏が前月より3．6ポイント上昇して17．1％となり、初めてトップとなった。李首相は同1．4ポイント上がった15．3％で2位だった。

調(diào)査対象は大統(tǒng)領(lǐng)選への出馬が予想される與野黨の主な政治家12人の支持率。実施は21～25日で、全國(guó)の成人2515人を回答者とした。黃、李両氏が接戦の様相を呈す中、両氏以外の人物の支持率は下落した。3位は與黨「共に民主黨」所屬の李在明?京畿道知事で1．2ポイント下がった7．8％、次いで同黨の樸元淳ソウル市長(zhǎng)が0．8ポイント下落の7．2％、同黨の金慶洙?慶尚南道知事が0．6ポイント下落の6．7％だった。

野黨の「正義黨」と「民主平和黨」を含む進(jìn)歩（革新）系與黨陣営の支持層や無黨派では李氏（21．2％）、保守系野黨の「自由韓國(guó)黨」と「正しい未來黨」の支持層や無黨派では黃氏（31．9％）がそれぞれ支持率トップだった。

黃氏は元検察官で樸政権発足後の2013年、法務(wù)部長(zhǎng)官に起用された。15年には首相に就任。國(guó)政介入事件などで國(guó)會(huì)が樸氏の弾劾案が可決した16年12月から、文政権が発足した17年5月まで大統(tǒng)領(lǐng)権限代行を務(wù)めた。リアルメーターが1月2日発表した次期大統(tǒng)領(lǐng)選の支持率調(diào)査では、李首相（13．9％）に続き、2位（13．5％）とだった。

黃氏は1月15日、最大野黨の自由韓國(guó)黨に入黨し、黨代表選出馬を宣言。フェイスブックに「庶民経済の崩壊、直接見ました」という題名で投稿し、文政権を「経済を生かす政策ではなく経済を殺す政策を國(guó)民相手に実験している」などと非難した。

聯(lián)合ニュースは黃氏について「乗り越えなければならない難題が山積している。樸氏の弾劾當(dāng)時(shí)、大統(tǒng)領(lǐng)権限代行を務(wù)めた経歴は最高の政治資産になる得る半面、最大の弱點(diǎn)ともなる」と主張。「樸氏を支持する極右勢(shì)力が黃氏を中心に集まる可能性もあり、中道勢(shì)力が離れるなど、黨の支持率に悪影響を與える懸念もある」との見方を示した。（編集/日向）