2008年9月21日、重慶市のニュースサイト「華龍網(wǎng)」は、市內(nèi)に住む男性が5年前に購(gòu)入したニワトリのエサ入れが、今から約1000年前の北宋時(shí)代の逸品で博物館クラスの磁器であったことを報(bào)じた。

【その他の寫(xiě)真】

重慶市大渡口區(qū)の農(nóng)民、劉さんは5年前に近所の農(nóng)家でニワトリのエサ入れに使っていた器に目をつけた。その時(shí)すでに割れていくつかの破片になっていた器だが、模様といい形といい現(xiàn)代のものではないと直感した劉さんは數(shù)十元（數(shù)百円）出して、その器を買(mǎi)い取った。家に持ち帰って破片の泥をきれいに洗い落とし、のりでくっつけて復(fù)元すると蓋つきの美しい器に。

劉さんが色々な文獻(xiàn)や資料を見(jiàn)て調(diào)べた結(jié)果、この器は「とんでもない」ものではないかと思うようになり、河南省文物考古研究所の研究員で中國(guó)汝瓷鑑定の第一人者でもある趙青雲(yún)（ジャオ?チンユン）氏をたずね、問(wèn)題の器を鑑定してもらった。その結(jié)果、北宋（960年?1127年）から金（1115年?1234年）までのものに間違いないことが判明。趙氏によると、問(wèn)題の磁器は割れてはいるものの保存狀態(tài)は完璧に近く、平たい形と光沢のある釉薬、細(xì)かい彫刻など非常に珍しいもので、同様の磁器は上海博物館に2點(diǎn)、個(gè)人の博物館に1點(diǎn)所蔵されているだけだという。

劉さんは今月20日、この博物館クラスの逸品を売りに出そうと北京行きの列車(chē)に乗った。すでにオークション會(huì)社2社が買(mǎi)い手に名乗りを挙げているという。だが彼は「1000萬(wàn)元（約1億5000萬(wàn)円）以下ではこの寶物を手放さない」と豪語(yǔ)している。（翻訳?編集/本郷）