2008年10月7日、中國新聞網(wǎng)によれば、國の重要文化財にも指定されている、浙江省金華市の「太平天國侍王府」で放火事件が起きた。警察の捜査で浮かび上がった容疑者は、解雇された元従業(yè)員だった。

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5日午後6時頃、太平天國侍王府を巡回していた警備員が、敷地の北西部分に火の手があがっているのを発見し、消防署に通報。警備員が駆けつけたところ、侍王府西院の建物で火災(zāi)が発生し、周囲一體が煙に巻かれていた。警備員が消化器で火を消そうとしたが、火の手は思いのほか強く、まったく消せなかったという。その後、駆けつけた消防隊員が火災(zāi)を食い止め、建物の一部が焼けただけで済んだ。消防隊員の調(diào)べによれば、建物の中には誰もおらず、燃えていたのはゴミなどだったが、建物の壁畫の一部に深刻なダメージが出ているという。

火災(zāi)後、市消防署と警察當(dāng)局は放火と見て捜査を開始。容疑者として浮かび上がったのは、解雇されたばかりの元従業(yè)員だった。容疑者は解雇されたことに不満を持っており、腹いせから犯行に及んだと見られ、すでに身柄を拘束されている。

太平天國侍王府は、1861年、太平天國の亂で金華を陥落させた李世賢（侍王）が、同地を太平天國の浙江省の根拠地とし、建設(shè)した王城。現(xiàn)存する太平天國の遺構(gòu)としてはもっとも保存狀態(tài)が良く、建物內(nèi)には壁畫など美術(shù)品が多いほか、歴史的な価値も認められている。（翻訳?編集/岡田）