2009年1月11日、中國(guó)の伝統(tǒng)蕓能?皮影戯(ピーインシー)に一生を捧げる河北省秦皇島市の老人?賀福林(ホー?フーリン)さんが、若き後継者を求め、自身の技を無(wú)償で伝承する意思を表明した。

【その他の寫(xiě)真】

「皮影戯(ピーインシー)」はおよそ2000年前の前漢(BC206?AD8年)時(shí)代、現(xiàn)在の陝西省周辺で発祥した中國(guó)の影絵劇で、13世紀(jì)の元代にはイランやトルコ、アラブなどの中近東や、タイやマレー半島など東南アジア、歐州各國(guó)、さらには日本まで伝わった。蕓能としては清代に円熟を極め、河北省で最も栄えた。厳格な世襲制で守られ、多くの名戯曲が京劇などの世界へ取り入れられた。中國(guó)では近代に誕生した映畫(huà)に多大な影響を與え、「映畫(huà)の祖」とも稱される。

賀さんは今年85歳。5歳で影絵に魅せられ、10代から獨(dú)學(xué)で影絵人形の制作を開(kāi)始。以來(lái)、農(nóng)業(yè)で生計(jì)を立てながら70年もの間創(chuàng)作を続け、500體ものコレクションを所有している。丈夫で透明性の高いラクダか牛の皮を材料とし、頭や手足、胴體など11のパーツで構(gòu)成された人形は、胴體部分と左右の手に取り付けられた3本の棒で操作し、演者は人形を動(dòng)かしながら歌い、演じる。まるで皮革製品とは思えぬような繊細(xì)さや華やかさを備え、時(shí)には國(guó)賓への贈(zèng)り物にもされるという。

賀さんは人形制作だけではなく、自身も精力的に演じている。かつて影絵が最盛期を誇った50?60年代、雪深い北部の農(nóng)村では、影絵は數(shù)少ない冬の娯楽として愛(ài)されていた。いまやテレビや映畫(huà)に取って替わられた時(shí)代の遺物であるが、賀さんはこの伝統(tǒng)蕓能を後世に殘すことを自らの責(zé)務(wù)とし、近年は地元新聞社などに呼びかけ、「無(wú)料で匠の技を伝えたい」と告知を出し続けているという。(翻訳?編集/愛(ài)玉)