2009年1月19日、中國では新疆ウイグル自治區(qū)を発生源とする「塩塵暴」と呼ばれる塩分を含んだ砂嵐が、大量の砂を巻き上げる「砂塵嵐」より深刻な被害をもたらしていることが分かった。天山網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫真】

中國科學(xué)院の新疆生態(tài)地理研究所が昨年まとめた研究結(jié)果で明らかになった。「塩塵暴」とは大量の塩分を含んだ砂嵐のこと。主な発生源は、新疆ウイグル自治區(qū)最大の塩湖である艾比（アイビ）湖や艾?。ēⅴぅ钎螅┖?、ロプノール地區(qū)であることも分かった。干ばつによりむき出しになった湖底などから巻き起こる「塩塵暴」は、毎年480萬トン。被害はウルムチや華北地區(qū)を含む數(shù)百km範(fàn)囲にまで及び、その損害額は毎年數(shù)億元（1元＝約13円）にも上る。

同自治區(qū)環(huán)境保全局によると、「塩塵暴」に含まれる塩分粒子は黃砂粒子より小さく、同じ風(fēng)速でも巻き上がる量は16．7倍も多い。これらの粒子は風(fēng)力発電所の基地にもなっている阿拉山口から吹き出す強(qiáng)風(fēng)や気流に乗って、5000km以上離れた先まで飛んで行くこともあるという。事態(tài)を重く見た同研究所は、同自治區(qū)に対し早急に「塩塵暴」対策に取り組むよう要請した。（翻訳?編集/NN）