2009年2月9日夜(現(xiàn)地時(shí)間)、北京市の國(guó)営TV局?中央電視臺(tái)（CCTV）新社屋北側(cè)に隣接する30階建てのビルで火災(zāi)が発生し、建物が全焼したほか消火にあたった隊(duì)員1人が犠牲になる痛ましい事態(tài)が起きた。ヨーロッパの気鋭の建築家による設(shè)計(jì)ということで、近年の北京に雨後の筍のように出現(xiàn)したデザイナーズ建築の中でもことさら注目を浴びていたビルだけに、「花火からの失火」という原因が悔やまれる。

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CCTV新社屋のメイン棟は敷地総面積18．7ha、延べ床面積55萬平米、高さ約230mの51階建て。建設(shè)費(fèi)8億ドルの一大プロジェクトで、オランダの著名建築家レム?コールハース氏率いる建築事務(wù)所OMA(Office for Metropolitan Architecture)が設(shè)計(jì)を擔(dān)當(dāng)した。07年には米誌?タイム選出の「世界10大奇跡の建築」 で、同じく北京市の五輪スタジアム?鳥の巣(國(guó)家體育場(chǎng))や、商業(yè)施設(shè)ビル?北京當(dāng)代萬國(guó)城と共にランクインした。U字磁石のような奇妙な形狀から「でかパン」「鉄のパンツ」「鳥の腳」などのニックネームがついている。

このほど火災(zāi)に見舞われたのは、メイン棟に寄り添うかたちで建設(shè)中のテレビ文化センター(TVCC)。延べ床面積10萬平米、高さ159mの30階建てで、今年5月に竣工予定だった。高層階には高級(jí)ホテルのマンダリンオリエンタルが今年半ばにもオープン予定だったほか、1500人収容の大パブリックシアターや劇場(chǎng)、ビジターセンター、展示スペース、レコーディングスタジオなどが併設(shè)している。

レム?コールハース氏と共にTVCCの実質(zhì)的な設(shè)計(jì)を擔(dān)當(dāng)したのは、37歳の新進(jìn)ドイツ人建築家オーレ?シェーレン(Ole Scheeren)氏。OMAロッテルダム支社のディレクターで、アジア地域全般を擔(dān)當(dāng)している。彼によると、TVCCのデザイン?コンセプトは「積み木遊び」。無數(shù)に詰まれた積み木を1枚の布でくるんで固定したかのようなユニークなシェイプで、メイン棟との対比を出しているという。ちなみに彼は、香港出身の國(guó)際派女優(yōu)マギー?チャン(張曼玉)の年下戀人としても、中國(guó)國(guó)內(nèi)では有名である。(翻訳?編集/愛玉)