2009年2月13日、証券アナリストの藤村哲也氏（ライジングブル投資顧問代表）に中國(guó)株取引について話を聞いた。

【その他の寫真】

━━前回、過去10年の中國(guó)株を振り返ったとき、デンウェイと江西銅業(yè)を例に出されましたが、もう少し詳しく教えてください。

1998年、世間的には中國(guó)株が暴落しましたが、その後、中國(guó)は爆発的な経済成長(zhǎng)を成し遂げ、中産階級(jí)が増えていく中でのマイカーブームが起こりました。デンウェイは中國(guó)でホンダのアコードを製造販売し大成功を遂げた會(huì)社です。

━━江西銅業(yè)はどうでしょう。

第2回目の中國(guó)株が急落した2001年の後に訪れたのは、工業(yè)化の拡大と、上昇していく食料品価格に対する農(nóng)地への増産要望でした。江西銅業(yè)（00358）は、その流れに乗り、株価を一時(shí)期は當(dāng)初の60倍までに増やしました。

江西銅業(yè)は中國(guó)の銅鉱山を擁する企業(yè)で、中國(guó)の工業(yè)化の恩恵を原材料部門として受けたほか、農(nóng)業(yè)用肥料の原料となる硫酸生産部門なども持っています。農(nóng)地の増産要望は完全な追い風(fēng)となったのです。

━━この2社に投資していた場(chǎng)合、どうなったのですか？

もし、過去の安値で10萬円ほどだけでも投資していれば、デンウェイは500萬円、江西銅業(yè)は600萬円まで資産を増やす事が可能でした。過去の株式市場(chǎng)を見ると、相場(chǎng)全體の暴落時(shí)が大きなチャンスとなった事例は多々あります。購(gòu)入していくタイミングと考えてもよいのではないでしょうか。

━━その理由を教えてください。

57兆円の経済対策が徐々に効きだしてきています。舊正月明けの2月以降、日を追うごとに活発化していくでしょう。また、10萬円以下で購(gòu)入可能な魅力的な中國(guó)株がたくさん転がっています。さらに、本企業(yè)も高度経済成長(zhǎng)時(shí)代の方が何十倍にもなる投資機(jī)會(huì)はよりたくさんありました。経済全體が成長(zhǎng)している時(shí)期の方がより投資機(jī)會(huì)は増し、確率は上昇します。

━━今回の3回目の暴落でのポイントは何でしょうか。

やはり先に述べた経済対策を軸に考えていくことが妥當(dāng)ではないでしょうか。地方の道路、電気、ガス、水道などのインフラ整備、そのインフラ工事などに従事する労働者などに必要な低所得者向け住宅、都市に必要な下水、ゴミ処理設(shè)備、植林、緑地化事業(yè)などの環(huán)境関連、スムーズな物資の運(yùn)搬を可能にする鉄道設(shè)備の充実などに経済対策の資金が投入されるでしょう。さらに、中小企業(yè)の統(tǒng)合や買収に必要な銀行の貸し出しにもこの経済対策資金が投下されるはずです。業(yè)界再編が起こる際、吸収される方の企業(yè)は株価の大きな引き上げがあるかもしれません。

中國(guó)株投資にとって今は、過去のいくつかの時(shí)代と同じく非常に敷居が低くなりつつあると感じています。（取材/NT）