2009年2月21日、20日付の米UPI通信は「中國(guó)の遅れた住民許可制度」という記事を掲載。これを中國(guó)の「環(huán)球網(wǎng)」が紹介した。

【その他の寫(xiě)真】

その人が一生暮らす場(chǎng)所を定めた中國(guó)獨(dú)特の戸籍制度「戸口」。それは生活の場(chǎng)所だけでなくその人の人生そのものを決定してしまう。人口分布を厳格に管理するために定められたこの制度により、他所への引越しなどは容易に出來(lái)ない仕組みになっている。このため仕事の都合で內(nèi)陸部の都市から北京市へ移住しなければならない人々にとって、北京市の戸口を取得するのは香港の居住許可をとるより、あるいは米國(guó)のグリーンカード（外國(guó)人永住権）を取得するよりも難しい。

他所の戸口取得のためには、まず暫定居住証を申請(qǐng)せねばならず、これに費(fèi)用がかかる。このほかにもさまざまな申請(qǐng)と多額の費(fèi)用が必要となり、手続きは複雑きわまる。この戸口がないと、地方に住む家族は呼べず、子供の就學(xué)や醫(yī)療サービス、各種保険などの福利厚生を受けることができない。また戸口がないために就職や結(jié)婚をあきらめるケースも。こうしたことから北京市では「闇戸口」なるものが出回り、1件につき4萬(wàn)元（約52萬(wàn)円）で裏取引されているという。

法律の専門(mén)家は「憲法では居住地選択の自由を認(rèn)めている」と主張。実際に一部の都市では、その都市に住居を購(gòu)入した農(nóng)民に戸口を與えると発表した。しかし、これについては「都市の不動(dòng)産価格が高騰する」、「戸口を金で売っているのと同じ」として強(qiáng)く反対する聲があがっている。（翻訳?編集/本郷）