Record China 2009年2月28日(土) 16時(shí)1分
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伝統(tǒng)畫法を現(xiàn)代美術(shù)に融合させ、自身の個(gè)人的衝動(dòng)をより強(qiáng)く打ち出す畫法「寫意重彩畫」を確立した畫家の戴少龍。その作品に多く登場(chǎng)する農(nóng)民に、彼は中國(guó)人本來の姿、精神の原風(fēng)景を投影する。
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個(gè)人的な記憶、幻想、感情などを描いた「精神的」敘事詩(shī)に重きを置く「寫意重彩畫」。このジャンルを確立した戴少龍(ダイ?シャオロン)の作品の、主人公の多くは土臭い農(nóng)民たちだ。戴少龍は彼らの姿に中國(guó)人本來の姿、精神の原風(fēng)景を重ねる。
【その他の寫真】
幼少時(shí)、壁や地面への落書きからはじまった戴少龍の絵畫世界。蕓術(shù)の才能を買われ、美術(shù)學(xué)校を卒業(yè)し、プロの中國(guó)畫家として歩み出した彼はいつしか、無邪気な創(chuàng)作精神を忘れ去った。そして売れ線主義に走る中、自身の幼い娘の落書きに衝撃を受ける。それは本質(zhì)的で、ありのままで、屈託のない力強(qiáng)さに溢れていた…。その後の戴は、自身の個(gè)人的衝動(dòng)をより強(qiáng)く打ち出すため、伝統(tǒng)畫法を現(xiàn)代美術(shù)にマッチさせた「寫意重彩畫」というジャンルを確立する(注:寫意畫=作者の主観的イメージに重きを置く絵畫/重彩畫=顔料を塗り重ねた濃厚な彩色畫)。
文人畫の気ままさ、民間絵畫の素樸さに西洋絵畫の技巧を取り混ぜたその作品世界には、農(nóng)民が多く登場(chǎng)する。農(nóng)民は、粗野で無知で醜く愚鈍で、しかし善良だ。これは中國(guó)人本來の性質(zhì)だと戴は考えている。反して、現(xiàn)代を生きる一見瀟灑な都會(huì)人の精神からは、自我が失われていると彼は語る。金銭に踴らされ、物質(zhì)欲に頭を支配されている現(xiàn)代人に、彼は絵畫を通じて、必死にこころの原風(fēng)景を思い起こさせようとしているかのようだ。(文/山上仁奈)
●戴少龍(ダイ?シャオロン)
中國(guó)畫家。1957年、湖北省武漢市生まれ。広州美術(shù)學(xué)院中國(guó)畫學(xué)部卒業(yè)。1985年から湖北美術(shù)學(xué)院中國(guó)畫學(xué)部で教鞭を執(zhí)り、後に教授に就任、現(xiàn)在に至る。中國(guó)畫、デッサン、創(chuàng)作などを教えるかたわら、アーティスト活動(dòng)を続ける。代表作に「寫意重彩畫」「女人?羊」「古城故事」など。
寫真提供:匯泰國(guó)際文化発展有限公司(中國(guó)?天津)
※週末美術(shù)館では、中華圏のアーティストを中心に日本や世界各地の寫真作品、美術(shù)作品、書道作品など様々なジャンルの作品をご紹介していきます。
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