先日、臺灣でIACP（國際警察長官協(xié)會）の年會を取材するために臺北の圓山大飯店（グランドホテル）を訪れた。無事に取材を終えた帰國の朝、5時10分発の空港行きバスを待つ。バスはなかなか來ない、時間を過ぎても來ない。ホテルの係に問い合わせたら、「時々遅刻するんです」と、愛想悪い返事が來た?！袱螭肖盲?時半に起きて準(zhǔn)備していたのに…」私は係の人に少し文句を言った。

【その他の寫真】

仕方なく、人気のないロビーでイライラしていた。フロントの隣には、観光情報などを記した無料の印刷物がいろいろと置かれている。その中から偶然、文庫本サイズの薄い冊子を1冊発見した。取り出してみると「人生百事」というタイトル。作者は「星雲(yún)法師」とあった。本を開くと、ひと言目にはこう書かれていた?！概辘蠁栴}を解決しない、また、穏やかさは社會人としての態(tài)度である」。1ページめくると、「喜ぶ時は多くを語らず、怒る時は八つ當(dāng)たりせず」。さらに次のページには「やさしく謙虛に、人づきあいでは相手に春を感じさせるように」とある。

なるほど、たった少し前、自分はひとつ悪いことをしたなと反省した。「開巻有益 (かいかんゆうえき)」と言ったか、本を開けば必ず得るところがあるなと改めて思った。

その時、バスが來た。係の人が呼びにきて、私の荷物をバスに乗せた。私はその本をカバンに入れて、バス乗り場に向かった?！赶趣郅嗓悉搐幛螭胜丹ぁ顾饯蟼Sの人に丁寧に謝った?！袱いい?、気をつけてお帰りになってください」係の人は笑顔で挨拶してくれた。

空港には少し遅れて到著することになったが、このことで私は多くのこと得た?！袱工伽皮峡Fというものですね」と、私は係の人に手を振った。日常生活の中、多忙な私たちは身の回りのこのような縁を多く無視しているのではないだろうか。

そして昨日、無事に日本に戻った。夜、ネットでニュースをチェックしていると「アグネス大學(xué)が開?！工趣斡浭陇郡肆簸蓼盲俊懻妞蛞姢毪?、どうやらタレントのアグネス?チャンが関係しているらしい。普通ならその手の蕓能ニュースはタイトルしか読まないのだが、「あのアグネス?チャンが大學(xué)を作ったのかな？よく商売するもんだな」と疑問に思い、內(nèi)容を読んでみた。記事は、彼女がインターネット上に學(xué)費無料の通信制大學(xué)を開き、生き方や幸せについての講義を行うとあった。彼女がボランティア活動などに積極的なのはなんとなく知っていたが、さすがだなと思った。講義でどんな人生談義を展開するかはわからないけれど、せわしない毎日の中、心に少し余裕を持ってこのようなレクチャーを聞けば、きっと何かのいいご縁に繋がってくるのだろう…と考えた。人間、いくつになっても學(xué)ぶことはたくさんあるのだ。(35歳男性/在日11年/マスコミ関係)

※筆者注：文中でとりあげた「人生百事」の作者?星雲(yún)法師は、臺灣で最大の仏教道場?佛光山(高雄県)の創(chuàng)設(shè)者。法師は「人間（じんかん）仏教（人の世に根づいた仏教）」を提倡し、1967年に弟子らとともに佛光山を立ちあげた。佛光山は、現(xiàn)在の臺灣で信者數(shù)最大の仏教の聖地となっている。

■アグネス大學(xué)

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