かつて中國(guó)清朝の離宮「円明園」から英仏連合軍に略?shī)Zされ、先にパリで競(jìng)売にかけられたウサギとネズミのブロンズ像をめぐる騒ぎと中仏関係について、香港の文化評(píng)論家による分析を紹介する。

【その他の寫真】

中國(guó)の若い世代にファンが多いという評(píng)論家?梁文道氏（フェニックステレビの論説員）はこのほど、日本人ライター、ふるまい?よしこさんのインタビューに応じた。氏はその中で、中國(guó)政府は、大英博物館やフランス國(guó)立図書館などにあるような「國(guó)家所有の略?shī)Z文物を取り戻すとは言い出さない。（十二支像のオークション問(wèn)題がこれだけの騒ぎに発展したのは）フランスが嫌い、ただそれだけだ」との見方を明らかにした。メールマガジン「JMM(ジャパン?メール?メディア)」（編集長(zhǎng)は作家?村上龍氏）が伝えた。

チベット問(wèn)題に端を発した中仏関係の悪化は先日、「フランス側(cè)の全面譲歩」で大きな區(qū)切りを迎えたが、梁氏は、ブロンズ像がこれほど大きな問(wèn)題となった最大かつ唯一の理由は両國(guó)間の政治だったと見ている。

また、中國(guó)が本當(dāng)に海外に流出した文物を気に掛けているかは疑問(wèn)であり、「中國(guó)政府は非常に功利的だ」と切り捨てている。

氏は一方で、昨年の北京五輪をはさんだこの1年の中國(guó)の変化は大きく、今回の騒動(dòng)を含む中國(guó)における出來(lái)事の背景として、知識(shí)層や若い知識(shí)人の中に、右派的でかつてのナチにも似た、新しい宗教とも言える「國(guó)家主義」を指摘。そうした?jī)A向に懸念を示した。

それによると、五輪は中國(guó)人の自信と誇りを高め、ますます多くの人々の民族主義的な考え方を助長(zhǎng)した。しかし、五輪は他方で中國(guó)の人々の気持ちを落ち著かせ、さらに理性的にし、1）五輪を通じて、中國(guó)人は自分たちが一つの場(chǎng)を提供しただけであり、必ずしも主役ではないことを悟り、2）粉ミルクへのメラミン混入事件などを経て、実は內(nèi)部に多くの問(wèn)題を抱えており、それを解決できていないということに気づいた―側(cè)面があるという。

このため梁氏は、去年の北京五輪の聖火リレーに際して、「フランスへの抗議デモに參加した若者たちは今、後悔し、反省して」おり、この1年間で、一般的に若者達(dá)は冷靜になった、とみている。

■■■

それにしても、アートや文化に政治が露骨に介入することのイメージの悪さを中國(guó)の指導(dǎo)層にも理解してほしいものだ。殘るのは不払い宣言をした落札者などの行方だが、このような目先の政治的利用がどれほど國(guó)や民族の印象を損なうことか。（文章：Kinta）

■プロフィール Kinta：大學(xué)で「中國(guó)」を?qū)煿ァ?990年代、香港に4年間駐在。06年、アジアアートに関する大英博物館とロンドン大學(xué)のコラボによる postgraduateコース（1年間）を修了。08年「このごろチャイナ」を主體とした個(gè)人ブログ「キンタの大冒険」をスタート。