先月28日に中國で全國放映を開始した國産特撮ヒーロードラマ「鎧甲勇士―ARMOR HERO」が、好調(diào)な視聴率で話題となっている。おりしも先月31日、溫家寶首相が「孫がウルトラマンばかり見ている」と発言し、國産アニメを鼓舞したことが注目されたが (香港紙「アップルデイリー」5日付報(bào)道) 、同ドラマの出來栄えはどのようなものだろうか？中國検索エンジン?百度が運(yùn)営する「百度百科」の情報(bào)などをもとに、以下に概要を紹介する。

【その他の寫真】

「鎧甲勇士―ARMOR HERO」

■基本情報(bào)

週2回放映の全52回。

製作3年、総製作費(fèi)2000萬元(約2億9400萬円)。

製作はマルチメディア企業(yè)「上海メディアグループ(SMG)」。ほかに30以上の國內(nèi)企業(yè)が製作チームに名を連ねている。また、日本の製作會(huì)社などが協(xié)力しており、製作チームには日本人が多數(shù)加わっているとの情報(bào)も。

なお、これまでに「國産」と謳われた特撮ヒーロー作品には、昨年10月に試験放映され、全國の視聴者から「日本のウルトラマンそっくり」と抗議の聲が上った「金甲戦士」や、日本の製作會(huì)社との合作で“中國初の特撮もの”と銘打たれた「五龍奇剣士(メタルカイザー)」(途中で撮影中斷)などがある。

■日本作品の影響

5人の若い男性が活躍する勧善懲悪ものである點(diǎn)、アクション?青春活劇?ファンタジーにアイドル的要素を加えた演出など、多くの要素は日本の特撮ヒーローものを踏襲している。また、主人公の悲しい過去や苦悩など、シリアスな要素を加えている。

「國外製作」と報(bào)じられた1著70萬元(約1000萬円)の衣裝は日本製とされている。また、アクションを擔(dān)當(dāng)した日本のスタントマンオフィス「オフィスワイルド」の公式スタッフブログでは、「(従來の香港式アクションではなく)完全に日本スタイルのアクションを提供してほしい」との主旨のオファーがあったと明かされている。

■オリジナル性

中國の伝統(tǒng)思想である五行思想(木?土?水?金?火)を取り入れている。

また、全國各地の文化的名勝をロケ地としている點(diǎn)も中國色を濃厚にしている。

主人公らが対峙する悪の勢力が汚染物質(zhì)をまき散らし、環(huán)境汚染を狙うという設(shè)定が現(xiàn)代らしい。

■イケメン俳優(yōu)の起用

日本の特撮ヒーローものと同じく、若手イケメン俳優(yōu)を続々起用。この點(diǎn)は中國の視聴者にとって非常に新鮮だと言える。人気オーディション番組「加油！好男兒」出身の呉建飛（ウー?ジエンフェイ）をはじめ、総勢11人のイケメンが活躍する。その風(fēng)貌はきゃしゃな現(xiàn)代っ子風(fēng)で、肉體派の頼もしいヒーローとは言えない。主人公がピアノを奏でる設(shè)定なども含め、「女子狙い」も範(fàn)疇に入れたキャスティングと思われる。なお「百度百科」によると、番組のターゲットは15?30歳というから、完全に子供向けというわけではなさそうだ。

■反響

すでに日本の特撮ファンらが多數(shù)、ブログでこの番組を取り上げている。その感想は概ね「日本人にも満足できるもの」と及第點(diǎn)が出されているようだ。スタイリッシュな衣裳や主演陣のイケメンぶりが高評(píng)価。(翻訳?編集/愛玉)