2009年4月10日、シンガポールの華字紙?聯(lián)合早報(bào)は、メラミン汚染粉ミルク事件で処分を受けたはずの官僚がすでに復(fù)職し、しかも昇任していると報(bào)じた。

【その他の寫(xiě)真】

昨年、北京五輪後に発覚したメラミン汚染粉ミルク事件は大きな衝撃をもって受け止められ、関連機(jī)関の官僚は処分を受けた。しかし中國(guó)紙?新京報(bào)によると一部の官僚は早くも復(fù)職しているという。中國(guó)國(guó)家品質(zhì)監(jiān)督検査検疫総局?食品生産監(jiān)督管理課の鮑俊凱（バオ?ジュンカイ）元副課長(zhǎng)は安徽省出入境検査検疫局局長(zhǎng)に昇任した。河北省農(nóng)業(yè)庁の劉大群（リウ?ダーチュン）元庁長(zhǎng)は河北省●臺(tái)市（●は刑の左と都の右）市長(zhǎng)に転任している。転任時(shí)期は今年1月のこと。3月に省共産黨紀(jì)律委員會(huì)より処分を受けた時(shí)點(diǎn)ですでに転任していたことになる。

北京在住のある研究者は、つまるところ官僚への処分はショーのようなものであり、実質(zhì)的には官僚は市民の監(jiān)督を受けない特権集団だと指摘した。同様の例はメラミン汚染粉ミルク事件にとどまらず、2003年に新型肺炎(SARS)問(wèn)題で免職された衛(wèi)生部部長(zhǎng)、北京市市長(zhǎng)の孟學(xué)農(nóng)（モン?シュエノン）、同じく2003年に243人が死亡した重慶市ガス田噴出事件で免職された中國(guó)石油天然ガス集団公司総経理の馬富才（マー?フーツァイ）、2005年に松花江汚染事件で辭職した國(guó)家環(huán)境保護(hù)総局元局長(zhǎng)?解振華（シエ?ジェンホア）らはいずれも処分後まもなく新たな役職を得ている。こうした狀況は中央政府のみならず、地方においても変わらない。

今年3月26日付の人民日?qǐng)?bào)は、大々的に官僚への処分を発表しておいて、復(fù)職させる時(shí)はひっそり行われていることを批判し、透明性の確保と説明責(zé)任を果たすように求めている。聯(lián)合早報(bào)も処分を受けた官僚の復(fù)職には民主的な手続きが必要だと主張している。（翻訳?編集/KT）