Record China 2009年4月29日(水) 6時9分
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28日、メキシコや歐米を中心に豚インフルエンザの感染が拡大する中、2003年にSARS流行を経験している中國では、警戒感がいっそう高まっている。寫真は防護服を著る北京の病院スタッフ。
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2009年4月28日、新華社の報道によると、中國國務院常務會議は同日、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染予防策の強化について協(xié)議した。溫家寶首相は中國への侵入を防ぐよう警戒を怠ってはならないとの指示を出し、胡錦濤國家主席も同日、迅速な対策実施を命じた。メキシコや歐米を中心に感染が拡大する中、中國政府はいち早く萬全な體制を整え、國をあげて対策を徹底する。
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2003年、中國を中心にSARS(重癥急性呼吸器癥候群)が大流行した際、中國政府の情報公開の遅れにより感染拡大を招き、國際社會の批判を浴びた。その反省もあってか、今回の豚インフルエンザに対する中國政府の対応は迅速で、早期発見、報告、診斷、隔離、治療の流れを徹底し、感染の疑いのある癥例は直ちに公表するよう求めている。SARS時に責任を問われ部長が更迭された衛(wèi)生部も、全國の衛(wèi)生機関に24時間體制で対応するよう通達を出した。
中國國家品質監(jiān)督検験検疫総局は27日、旅行客及び旅行會社に豚インフルエンザに関する注意事項を発表。流行地域を訪問しインフルエンザのような癥狀を持つ旅行客は入國検査時に口頭で申告し、うち過去2週間以內に癥狀を示した者は當局と連絡を取るよう求めている。また、中國各地の空港などではサーモグラフィーを設置し體溫の高い旅行客のチェックを行うなど入國検査が強化され、豚インフルエンザの流入防止に努めている。
中國衛(wèi)生部の報告によると、中國本土では現(xiàn)時點で豚インフルエンザの感染や疑い例は確認されていない。香港では28日、香港衛(wèi)生防護センターが4人に感染の疑いがあると発表した。香港ではこれまでにも感染の疑いが3件確認されていたが、いずれも豚インフルエンザではないとの検査結果が出ていた。今回、4人に感染の疑いが確認され、現(xiàn)在検査を行っており、近く結果が発表される。
また、豚インフルエンザの発生を受け、中國でも風評被害で豚肉の売り上げが減り、価格が暴落、養(yǎng)豚業(yè)者は悲鳴を上げている。中國疾病予防管理センターの専門家は、現(xiàn)在ワクチンがないとはいえ「予防と治療は可能であり、豚インフルエンザは決して恐ろしいものではない」とコメント。適切に処理された食肉は安全であり、肉內部の溫度を71度以上に加熱すればウイルスは死滅するとして安心するよう呼びかけた。
2003年にSARS流行を経験している中國では、警戒感がいっそう高まっている。(取材/レコードチャイナ)
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