2009年6月8日、中國紙?広州日報は新疆ウイグル自治區(qū)にある中國最大の砂漠、タクラマカン砂漠から発生する黃砂の被害が中國全土で深刻化していると報じた。

【その他の寫真】

同砂漠の面積は約34萬平方キロメートル。世界で2番目に大きい沙漠だ。ここで発生する黃砂は毎年春になると、中國北西部の都市を中心に空一面を黃色い砂嵐で覆いつくす。例年なら広東省や湖北省、湖南省などの南部の地域には被害が及ばないはずだが、今年は4月末にこれら地域の都市でも初めて、黃砂による大気の異常が観測された。

中國では國土の5分の1が砂漠化しているが、うち約半分を新疆ウイグル自治區(qū)が占める。特に深刻なのは和田（ホータン）地區(qū)。黃砂の「浮塵」現(xiàn)象（弱風(fēng)の狀態(tài)で細(xì)かい砂が大気中に浮遊する狀態(tài)。視界は10km以下）は年間263日、「沙塵暴」（強い風(fēng)で地面の砂が大量に巻き上げられ、大気が茶褐色ににごる狀態(tài)。視界は1km以下）は年間60日にも及ぶ。あまりの強風(fēng)に列車が橫転し、死者が出たほどだ。

地元の林業(yè)部門の幹部は、その原因を「過度の開墾、放牧」「日照りで土地が乾燥する気候」そして「地球溫暖化」にあると見ている。地下水の過度な汲み上げで土壌のアルカリ化が進み、植物も育ちにくい狀態(tài)だ。同區(qū)は50年代と比べ、「浮塵」現(xiàn)象が約100日も増加しているという。（翻訳?編集/NN）