2009年5月23日、中國では第3回目となる通信業(yè)界再編が正式に発表され、攜帯キャリア企業(yè)が大手3社(チャイナ?モバイル/チャイナ?テレコム/チャイナ?ユニコム)に絞られることとなった。今年1月に中國工業(yè)?情報化部が、この3社を対象に第3世代(3G)攜帯電話の運用ライセンスを発給、一部で試験運用も開始している中、今回の業(yè)界再編は各社の苛烈なシェア爭いをさらに掻き立てている恰好だ。中國の大手調査會社?CTR市場研究の特別提供記事。

【その他の寫真】

3G（第3世代攜帯電話）のサービス開始の本格化を期して、日増しに露出が強まっているのが関連広告だ。3Gサービスに関する業(yè)界全體の広告投入額は、09年4月のひと月で5億1200萬元(約71億4380萬円)に達している。その結果、CTR市場研究の調査によれば、80％のユーザーが「“3G”という言葉を知っている」と回答、「“3G”を知らない」と答えたのは14％にとどまった。しかしながら、「“3G”とは何か具體的に知っている」のはわずか12．3％、殘り73．6％は「実はよく知らない」としていることもわかった。認知度は広まっているものの、理解度に関しては不十分という狀況になっている。

この理由には、3Gサービスの具體的內容を啓蒙する広告戦略がまだ十分に練られておらず、ほとんどの広告が企業(yè)やブランドのイメージ広告にとどまっていることが挙げられる。09年4月現(xiàn)在、関連広告の70％がイメージ広告、殘り30％が製品や料金體系の説明広告となっている。

その結果、消費者に対する「3Gサービスへの意向」を調べたところ、思わしくない結果が露見した?！附襻?年以內に3Gサービスを利用したいか？」との問いに、「はい」と回答したのはわずか30．5％。殘り33．9％は「様子を見る」、35．6％は「いいえ」と回答した。

ただし、5月の業(yè)界再編後、チャイナ?モバイル(中國移動)、チャイナ?テレコム(中國電信)、チャイナ?ユニコム(中國聯(lián)通)の3社ともに全國區(qū)での広告展開を開始している。全國民をターゲットユーザーとした“わかりやすい”広告の登場も期待できるかもしれない。(翻訳?編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中國の大手調査會社。國內最大の調査網(wǎng)を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業(yè)務とする。消費者指數(shù)、消費動向、メディア戦略、醫(yī)療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。