2009年6月26日、歌手のマイケル?ジャクソンさん(50)が25日(現(xiàn)地時(shí)間)、米ロサンゼルスで急逝したとの報(bào)道を受け、在カナダの中國(guó)人學(xué)者?李牧(リー?ムー)氏が「マイケルはかつて中國(guó)人に世界の窓を開いた」と題するコラムを発表した。以下は記事の抜粋。中國(guó)江西ネットの報(bào)道。

【その他の寫真】

この訃報(bào)を受け、周囲の知人らは一様に「なぜこんなことに？」と驚きを隠さない。ただ、死因や彼の年齢に疑問(wèn)は持っても、「彼は誰(shuí)か？」などと尋ねる人はいない。

しかし、わたしの12歳になる息子となると話は別だ。彼はマイケル?ジャクソンと聞いてNBAの選手かなにかと思いこんでいたようである。

だが、「すべての中國(guó)人が彼を知っている」という事実に変わりはない。確かに、彼らの中には「彼の歌をまったく聞いたことがない」という人もたくさんいる。しかしそれでも、中國(guó)人にとってのマイケルはひとつの「文化的アイコン」なのである。つまり、中國(guó)人に対して“世界を見渡す窓”を開いてくれた、そんな存在なのだ。これは、エルビス?プレスリーも、マドンナも、ビートルズも成しえなかったことである。

マイケルが活躍しはじめた80年代初頭から30年間の歴史は、中國(guó)が改革開放路線を歩んだ年代と偶然にも合致する。過(guò)去30年間の中國(guó)における社會(huì)現(xiàn)象のすべては、彼の人物像に重ね合わせることができるのだ。中國(guó)人男性がベルボトムや長(zhǎng)髪にあこがれを抱き始めたとき、彼は世にも奇抜な衣裝や髪形で中國(guó)人ファンを魅了した。中國(guó)人が「ロックは反逆の象徴」と認(rèn)識(shí)しはじめたとき、彼はステージの上を縦橫無(wú)盡に駆け巡り、自由を謳歌する姿を中國(guó)人ファンに見せつけた。

そして、さまざまなメディア情報(bào)にさらされた現(xiàn)在の中國(guó)人が、「ゴシップとは不可欠、かつさほど重要ではないもの」と認(rèn)識(shí)したとき、彼は「急逝」のニュースをもって人生最後のヘッドラインを飾った。

今のこの時(shí)代、我々のような海外在住の中國(guó)人が郷里の同胞にこのニュースをわざわざ知らせてあげる必要はなくなった。我々は彼らに対して、「外の世界はこんなにすばらしいのだ！」とうそぶく必要もない。中國(guó)も含めた世界は“ひとつの大きな村”としてつながっている。

こうして、 中國(guó)人にとってかつて「世界への窓」であったマイケル?ジャクソンは、徐々に視界の外へ消えていった。我が息子が彼を知らないのも、當(dāng)然と言えば當(dāng)然なのである。(翻訳?編集/愛玉)