2009年6月30日、中國のポータルサイト「新浪」のブログサイトに「なぜわが國にはあまりにも多くの問題建築物があるのか？」というコラムが掲載された。

【その他の寫真】

作者は中國人民大學(xué)農(nóng)業(yè)?農(nóng)村発展學(xué)院副院長で経済學(xué)博士の鄭風(fēng)田(ジョン?フォンティエン)氏。6月27日に上海市で発生した13階建てマンションの倒壊事故から、中國國內(nèi)で多発する手抜き工事（オカラ工事）による建物倒壊事故の原因について獨自の見解を述べている。

「現(xiàn)在、我が國の建築物は2つの深刻な問題を抱えている」と鄭教授。それは「手抜き工事」と「耐久年數(shù)の短さ」だという。その原因については「管轄部門による監(jiān)督管理の不徹底にある」と指摘。広東省質(zhì)量技術(shù)監(jiān)督局の職員がこの5月に「2007年末から2008年に建てられたマンションは買わないほうがいい。ほとんどが材料費をごまかしたオカラ工事」と暴露したほか、國家建設(shè)部に所屬する建築家が「全國の相當(dāng)數(shù)の建築物は、その工程も資料も意図的にごまかされたもの」と指摘しているほど。

鄭教授は「昨年旅行した日本では、あれほど地震が多い國であるにもかかわらず宋代（960年?1279年）の建築物が完璧な狀態(tài)で多數(shù)保存されている。日本の建築水準(zhǔn)の高さと品質(zhì)の確かさには驚嘆すべきものがある」と絶賛。

それに比べて中國で後を絶たない建築物崩壊による悲慘な事故を「人災(zāi)」と斷言する鄭教授は、監(jiān)督局による検査や管理システムが正常に機(jī)能していないことが原因として、國家による早急な改善を強く求めている。（翻訳?編集/本郷）

●鄭風(fēng)田(ジョン?フォンティエン)

経済學(xué)博士。中國人民大學(xué)農(nóng)業(yè)?農(nóng)村発展學(xué)院副院長。94年、カナダのマギル大學(xué)と中國人民大學(xué)が共同で設(shè)置した博士課程を修了。國家自然科學(xué)基金や社會科學(xué)基金などで多數(shù)の研究プロジェクトを抱える。専門分野は食品安全、農(nóng)業(yè)系企業(yè)マネージメント?企業(yè)戦略。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。